2年に渡る世界一周を終え、関西国際空港に戻ってきた。
⇒ 2年振りの日本帰国!自転車世界一周の宝は「共感できる経験」

出発時は伊丹空港から成田、ロサンゼルス、ラスベガスと飛行機で飛び、自転車は成田にJAL ABC(空港に荷物を送るサービス)を利用していたため、関西国際空港と自転車の相性が最悪だという事は知らなかった。
⇒ ロサンゼルス乗継の救世主エクスプレスコネクションカード


関西国際空港は、大阪府泉佐野市・泉南郡田尻町・泉南市にまたがり、人工島に作られた完全24時間運用可能な海上国際空港である。関西国際空港は陸の孤島なのである。

kanku.jpg


関西国際空港へのアクセス方法は以下の5つの方法が考えられる。

① 自家用車で連絡橋を渡る
② リムジンバスで連絡橋を渡る
③ 電車(JR、南海)で連絡橋を渡る
④ タクシーで連絡橋を渡る
⑤ 神戸空港からフェリー(高速船)で行く

ちなみに、連絡橋は「高速道路」なので、自転車や徒歩で渡ることはできない。
これが非常に厄介なのだ。
僕たちは帰国してすぐに非常に困ったことになった。
以下、大きい自転車2台を関西国際空港から脱出させる方法について考えてみた。


① 自家用車で連絡橋を渡る


キチンと分解していれば、普通乗用車でも2台乗ると思う。
しかし、僕たちの自転車は分解していないうえに、ラップに包まれている。

Field_17875.jpg

この状態で乗せるためには大きい自動車が必要だ。
久しぶりに日本に帰ってきて、そんな都合の良い話はない。


② リムジンバスで連絡橋を渡る


rimjin.jpg

自転車がなければ、バスで帰っていただろう。
リムジンバスに自転車は乗るのだろうか。
⇒ 関西空港交通(リムジンバス)

自転車の規定は…。
専用の収納袋またはケースに収まった状態で、当社が指定する大きさに準じており、破損についての免責に同意していただいた場合のみお預かりいたします。
お預かり可能な荷物の大きさにつきましてはご利用案内 手荷物の取扱いをご確認ください。

手荷物の規定が…。
お一人さま2個以内<例:スーツケース2個以内>で、総重量30kg以内、総容量0.25m³、最大辺の長さ2m以内の手荷物


意外と大きな荷物も入れてくれるんだな。
と思った。バスって優秀。
ただ、総容量0.25m³が、微妙なサイズだ。
何よりも自転車はラップで包んでいるため「専用の収納袋またはケース」に入っていない。
よって、僕たちには不適だ。


③ 電車(JR、南海)で連絡橋を渡る


電車はどうだろうか。
僕は問題なく乗せられると思っていた。

電車にも荷物の規定がある。

携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチメートル(長さは2メートルまで)以内、重さが30キログラム以内のものを2個まで持ち込むことができます(ただし、傘、つえ、ハンドバッグなどの身の回り品は個数に数えません)。

自転車の規定は…。
サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの

「解体し専用の袋に収納」する必要がある。
リムジンバス同様にラップで包んだ自転車は対象外になる。
実際、駅員に呼び止められ、乗せられない通告を受けた。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル


④ タクシーで連絡橋を渡る


MKタクシーの質問欄に自転車について書いていた。

Q. 自転車は積めますか?
A. 16インチ以下の折り畳式自転車等でトランクを閉めることができれば積載可能です。

自転車、どうすりゃいいんだ(汗)


⑤ フェリー(高速船)で神戸空港に行く


bayshutle.jpg

陸路がダメなら航路にかけよう!!
関西国際空港から神戸空港に高速船(ベイ・シャトル)が出ている。
自転車の積込については書かれていなかったが、荷物の規定は書かれていた。
⇒ 3辺の和が2m以内かつ重量30キロ以下であればお持込みいただけます。


3辺の和が2m…。
微妙。
これまた、キチンと分解すれば、問題なさそう。
しかし、僕たちは、分解せず、ラップグルグル巻。
3辺の和が2mの壁は高い気がする。


さーて。
関西国際空港から分解せずにラップグルグル巻の僕たちの愛車をどう移動させようか。
大きいバン乗っている人をヒッチハイクするか。
どうするのか、迷った挙げ句…。


最終的に関空を脱出した方法


ゴリ押し(笑)

電車のチケットを買ったけれど、駅員のおじさんたちにも呼び止められ、乗せられないとまで言われた。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

いやいやいや、じゃあ、どうすれば良いの?
逆に質問する。

この状態でどうすりゃいいの?
関西空港からどうやって脱出すれば良いの?
教えてください。

飛行機は乗せられて、電車は乗せられないの?
専用カバーじゃないけど、キチンとラップでカバーされていますよ!


駅員も困り果て、「特別許可」を得る!
降りる駅を事前に申告し、自転車を乗せる場所も指定された。
電車に乗るときも、降りるときも、事前に周知されていた。

こいつら例外だから!
IMG_1418.jpg

幸いにもラッシュ時とは無縁の時間帯だったため、誰にも迷惑はかからなかった。

そして、電車から降り、改札を出る時、駅員にもう2度としないように。
と注意された。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

いやいやいやいや、どうやって関西国際空港から脱出すれば良いの?
自転車自力脱出不可の空港ってあるのだろうか。
せめて、飛行機に乗せられるものは、空港から出してもOKな状態にして欲しいものだ。
自転車をラップマキマキで来た外国人に対して、一体どういう対応をするのだろうか。


このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
2018 / 12 / 01 | Category : 日本  | comments(0) | 
中国の深センから関西国際空港にたった3時間で到着する。

IMG_1416.jpg

早い。
飛行機って早い。
数日前まで、深センから上海まで約1500キロを自転車で走って、フェリーで2日かけて日本に帰国しようと思っていたので、劇的な変化だ。

余韻に浸る間もなく、ドリンク、ご飯と次々に消化していく。

IMG_1415.jpg

蕎麦を食べるのって、何年ぶりだろうか…。
改めて、日本なのだな。
と思わされる。

関西国際空港に着き、久しぶりの日本語の看板に感動するかと思いきや、中国で漢字ばっかり見てきたので、とくに感動することもなかった。

淡々と入国審査、関税と何も問題なくスムーズに。
2年ぶりの日本だから、何かもっとあるのかな。
と思っていたが、これまた、何もなくスムーズに。

きっと、日頃の行いが良いのと日本仕様の顔に変えたからに違いない。

changeface.jpg


日本に行く日に、髭を全剃りした。
旅行中に髭を全剃りしたことは一度もない。
元々、髭が薄いので、迫力は出なかったが、髭は旅人っぽい演出をしてくれる(笑)

髭を生やしていた本当の理由は…
「中東で舐められないために、髭を生やそう」
と考えていたが、中東の一般人は髭を生やさないという事実が…。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

髭の怪しさのおかげで、無事に帰って来られたのかもしれない(笑)


何事もなく、日本に帰国。
平日の昼間に急に帰国したのにもかかわらず、両親が出迎えてくれた。

Field_17880.jpg


数ヶ月前にカンボジアで会っていたのもあり、感動はなかったが、安堵はあった。
やっぱり日本はホームだな。

「ただいま」

と言える場所だな。
と改めて再認識できた。

よく世界一周をして価値観が変わった。
と言う話を聞く。
そういう価値観の変化はほとんどない。

でも、認識の再確認は非常にたくさんの場面で感じられた。

「当たり前のことが、すごいことだ」
「非日常は日常があるから楽しいことだ」
「日々の積み重ねが大きなものになる」
「ヒトはいかなる状況でも生きていける」
「ヒトは一人では生きていけない」
などなど。

世の中の仕組みがちょっと人より分かった気がする。
世界中の人と接して、思ったことは

「もっと気軽に生きるべきじゃないか」
「一生懸命に働いているヒトは少ない」
「人それぞれ色んな生き方がある」


ただ、日本社会にいると、こういった認識が薄くなっていく。

日本は比べる人が多いからだ。
人を批判する人が多いからだ。
スタンダードを気にする人が多いからだ。

人と比べるより、自分達がどうしたいかなのに。

しかし、日本の一般的な考え方は、すぐに侵食してくる。
すぐに小さくまとまってしまおうと考えるようになる。
だから、思い出すのだ。

経験があるから、思い出せる。
しかも、夫婦で思い出せ、共感できる。
迷ったときは、同じ感覚をもった人が隣にいる。
お互い修正しあえる人生って素晴らしいものじゃないか。

この経験が僕たちの自転車世界一周の一番の宝ではないだろうか。
楽しいこと、苦しいこと、違う角度で同じものを見てきた。
2人で行ったからこそ得た「共感できる経験」。
何事にも代え難いものになり、これからも生き続けていくのだ。


--------------------------------------------
2014年3月から2016年2月までの約2年かけた自転車世界一周。
ブログは2014年から2018年までの約4年半かけて少しずつ書き上げた。
「絶対に最後まで書き上げる」
と言う、粘ちっこい信念をもとに、少しずつ帰国してからも書き続けてきた。
日々の小さい積み重ねが大事なのです。

最後まで見てくれている方がいらっしゃったら、ありがとうございました。
そして、更新頻度が不定期ですいません(汗)

自転車世界一周は、一歩踏み出す勇気と多少のお金さえあれば、誰でもできるものだと思う。
踏み出す勇気、応援します。

※ブログは一区切りと見せかけて、まだまだ続けます(笑)
膨大なデータが僕を呼んでいるー!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
2018 / 09 / 09 | Category : 日本  | comments(4) | 
中国に飽きたと言う理由で帰国することになった。
⇒ 旅の終わりは突然に


帰国するとなれば、動きは早い。
僕たちは飛行機に自転車をのせる際は用意周到に準備を進める。
何度もやっていると、メソッド化されてきたので、紹介しようと思う。


航空会社を決める


まずは乗る航空会社を決める。
チケットの安さだけではなく、総合的に決める。
自転車の取扱ルールが各社異なるので、入念に調べる必要がある。

① 複数航空会社(乗り継ぎ地で航空会社が変わる)利用は避ける
② 自転車の取扱ルールを確認する
③ チケット代の安さ
④ 食事の有無
⑤ フライト時間(発着時間)


空港の下見


IMG_1409.jpg
(深セン空港)

近くに空港がある場合は、まず空港に行ってみる。
空港によっては、当日チケットがないと入れない空港もある。
セキュリティーチェック(X線)の場所も大事だ。
自転車を梱包してしまうと、セキュリティーチェックで手間取ることが多いので、セキュリティーチェック後に梱包できるかどうか調べる必要がある。

自転車を分解できる場所、休憩できる場所を探す。
基本的に空港は広く設計されているので、問題ないが、たまに小さい空港もあるので、場所の確保も大事な任務の1つだ。
また、自転車を分解していると注目を浴びるので、できる限り人が少ない場所を選んでいる。必然的に空港の隅の方に陣取るときが多い。


直接交渉


自転車の取扱ルールが分からなかったり、ディスカウントしたい場合は、乗りたい航空会社のカウンターに直接行き、交渉する。

どういう形態であれば、飛行機に乗せてくれるのか?
梱包サイズは?
追加料金は必要なのか?

実際、自転車を見せて、確認すると分かりやすい。
できれば、チーフっぽい「男の人」に見せると話は早い。
ある程度年齢のいっている男の人が、カウンターにいるという事は、責任者の確率が高いからだ。そして、僕たちが乗る日もその場所にいる確率が非常に高い。
ちなみに若い女性は権限がなかったり、客室乗務員と兼任している場合が多いので、できるだけ避けるようにしている。

名前を聞いておくこともオススメだ。
自転車の追加料金は必要ないと聞いたと言うと

「誰が言ったんだ?」

と言われることがある。
その際、名前、名刺、サインなどをもらっておくと、非常に役に立つ。

この作業を繰り返すと、案外自転車は分解しなくても乗せてくれることが分かった。

僕たちの最終梱包形態は、ペダルを外し、リアディレーラーをゆるめ、空気を少し抜き、ハンドルを傾け、ある程度補強した後、ラップで巻くだけだ。
この方法が間違いなく一番楽。

Field_17875.jpg

自分で全部するため、ラップも事前に入手する。
どこの国でも市場の周辺に業務用ラップが売っている。
意外と行き当たりばったりでも見つかるものだ。

Field_17865.jpg


分解しないため、破損リスクは非常に少ないと思う。
飛行機輪行については以前まとめたので、詳細はコチラに
⇒ 飛行機輪行方法の利点と欠点!海外に飛行機で自転車を持っていく7つのおすすめ方法


今回は、深セン⇒関空(中国南方航空)を使う予定だったので、深セン空港の下見&中国南方航空で直接交渉をしてきた。


深セン空港を開拓せよ


IMG_1400.jpg

まず、自転車を運ぶルートを確認する。
自転車がラクラク入るようなエレベーターを見つけようと、色々探し回ったが、見つからない(汗)
入口もよく分からない。

空港の正面ではなく、自動車の駐車場のような場所から空港に入ろうとしていた(裏口のような場所)ので、案内標識等がない。
彷徨い続けた結果、エレベーターを諦め、階段で自転車を運び、移動することに。

直前に時間がなかったら、かなり焦っていただろう。

そして、深セン空港を自転車で見回った結果…。

IMG_1410.jpg

この空港は過ごしやすそう。
空間のゆとりもあり、自転車の分解場所、休憩場所も十分に確保できる。

よし!
次は、中国南方航空との交渉だ。


交渉事はチーフを探せ


空港は合格。
次は、航空会社との交渉だ。
上記したように航空会社のカウンターにいる中である程度年をとった男性を探す。
ビジネスクラスのカウンターにいる人もオススメだ。

ちなみに、中国南方航空の自転車の取扱ルールは以下の通り。
⇒ 中国南方航空の特別手荷物(手荷物サービス)

要約すると
自転車の重量、数量は無料預け手荷物に含まれる。
⇒ 23キロ/個、2個、合計寸法158cm以内の範囲内(エコノミークラス)

この範囲内であれば、無料で自転車を乗せてくれる。
範囲を超えれば、超過料金が必要なのだ。

注目すべきポイントは、「合計寸法」。
合計寸法以上になると、中国南方航空では1000元(約16000円)の超過料金が必要なのだ。

日本の航空会社(空港)では、サイズ超過や重量超過がかなり厳しい。
メジャーでしっかりサイズを計られる。
おそらく世界で一番厳しい気がする。

海外の航空会社(空港)は、重量超過は多少厳しいものの、サイズ超過はかなり緩い。
サイズは目視確認が多い。
しかし、自転車は明らかにサイズ超過なので、事前交渉の必要があるのだ。

実際に見せて、すり合わせをすると、超過料金が必要ないことが多い。
中国南方航空のカウンターに行き、チーフ風のオジサンとすり合せをして、
「ペダルを外し、ハンドルを傾け、空気を少し抜き、ラップで巻くだけでOK、追加料金も必要ない。」
という確約を得た。

よーーしっっ!!!

これで事前準備は終了だ。
宿に戻り、帰国チケットを取得する。
Eチケットは印刷せずに、スクリーンショットだけとって、カウンターに見せるようにしている。
カウンターでは予約番号さえ分かれば問題ないので、わざわざ印刷する必要もないのだ。

翌日荷物をまとめ、予定通り空港に向かい、事前に目星をつけていたスペースに行き、自転車を分解し、ラッピングをする。
すべて想定通り。

IMG_1411.jpg


中国南方航空のカウンターに行くと、昨日のチーフ風おじさんがいて、すんなりとチケットを発行してもらった。

IMG_1412.jpg


用意周到に準備したかいがある。
計画通りに物事が進むと、非常に気が楽だ。
何よりも、日本が待っている。

最後に自転車をX線に通して、セキュリティーチェックに…。
あれ?
入らない(汗)

Field_17877.jpg


X線に自転車が入らない。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

いや、動揺しない。
こういうことは、今まで何度も経験している。
⇒ ロサンゼルス乗継の救世主エクスプレスコネクションカード

まぁ、何とかなるのだ。
横と縦が入らなければ、斜めがある!!
ここは中国、強引に入れれば問題ない(笑)

と、最初で最後の難関をクリアし、搭乗できた。

飛行機に自転車を乗せると、イレギュラーな対応が多いため、非常にストレスが掛かる。
しかし、用意周到な準備をすると、こんなにもノンストレスで搭乗できるのだ。
先の見えない冒険も良いが、事前準備をしっかりすることも大事なことだ。


このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事
2018 / 09 / 03 | Category : 中国  | comments(0) | 

WHAT'S NEW?