中国の深センから関西国際空港にたった3時間で到着する。

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早い。
飛行機って早い。
数日前まで、深センから上海まで約1500キロを自転車で走って、フェリーで2日かけて日本に帰国しようと思っていたので、劇的な変化だ。

余韻に浸る間もなく、ドリンク、ご飯と次々に消化していく。

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蕎麦を食べるのって、何年ぶりだろうか…。
改めて、日本なのだな。
と思わされる。

関西国際空港に着き、久しぶりの日本語の看板に感動するかと思いきや、中国で漢字ばっかり見てきたので、とくに感動することもなかった。

淡々と入国審査、関税と何も問題なくスムーズに。
2年ぶりの日本だから、何かもっとあるのかな。
と思っていたが、これまた、何もなくスムーズに。

きっと、日頃の行いが良いのと日本仕様の顔に変えたからに違いない。

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日本に行く日に、髭を全剃りした。
旅行中に髭を全剃りしたことは一度もない。
元々、髭が薄いので、迫力は出なかったが、髭は旅人っぽい演出をしてくれる(笑)

髭を生やしていた本当の理由は…
「中東で舐められないために、髭を生やそう」
と考えていたが、中東の一般人は髭を生やさないという事実が…。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

髭の怪しさのおかげで、無事に帰って来られたのかもしれない(笑)


何事もなく、日本に帰国。
平日の昼間に急に帰国したのにもかかわらず、両親が出迎えてくれた。

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数ヶ月前にカンボジアで会っていたのもあり、感動はなかったが、安堵はあった。
やっぱり日本はホームだな。

「ただいま」

と言える場所だな。
と改めて再認識できた。

よく世界一周をして価値観が変わった。
と言う話を聞く。
そういう価値観の変化はほとんどない。

でも、認識の再確認は非常にたくさんの場面で感じられた。

「当たり前のことが、すごいことだ」
「非日常は日常があるから楽しいことだ」
「日々の積み重ねが大きなものになる」
「ヒトはいかなる状況でも生きていける」
「ヒトは一人では生きていけない」
などなど。

世の中の仕組みがちょっと人より分かった気がする。
世界中の人と接して、思ったことは

「もっと気軽に生きるべきじゃないか」
「一生懸命に働いているヒトは少ない」
「人それぞれ色んな生き方がある」


ただ、日本社会にいると、こういった認識が薄くなっていく。

日本は比べる人が多いからだ。
人を批判する人が多いからだ。
スタンダードを気にする人が多いからだ。

人と比べるより、自分達がどうしたいかなのに。

しかし、日本の一般的な考え方は、すぐに侵食してくる。
すぐに小さくまとまってしまおうと考えるようになる。
だから、思い出すのだ。

経験があるから、思い出せる。
しかも、夫婦で思い出せ、共感できる。
迷ったときは、同じ感覚をもった人が隣にいる。
お互い修正しあえる人生って素晴らしいものじゃないか。

この経験が僕たちの自転車世界一周の一番の宝ではないだろうか。
楽しいこと、苦しいこと、違う角度で同じものを見てきた。
2人で行ったからこそ得た「共感できる経験」。
何事にも代え難いものになり、これからも生き続けていくのだ。


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2014年3月から2016年2月までの約2年かけた自転車世界一周。
ブログは2014年から2018年までの約4年半かけて少しずつ書き上げた。
「絶対に最後まで書き上げる」
と言う、粘ちっこい信念をもとに、少しずつ帰国してからも書き続けてきた。
日々の小さい積み重ねが大事なのです。

最後まで見てくれている方がいらっしゃったら、ありがとうございました。
そして、更新頻度が不定期ですいません(汗)

自転車世界一周は、一歩踏み出す勇気と多少のお金さえあれば、誰でもできるものだと思う。
踏み出す勇気、応援します。

※ブログは一区切りと見せかけて、まだまだ続けます(笑)
膨大なデータが僕を呼んでいるー!!

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2018 / 09 / 09 | Category : 日本  | comments(0) | 
中国に飽きたと言う理由で帰国することになった。
⇒ 旅の終わりは突然に


帰国するとなれば、動きは早い。
僕たちは飛行機に自転車をのせる際は用意周到に準備を進める。
何度もやっていると、メソッド化されてきたので、紹介しようと思う。


航空会社を決める


まずは乗る航空会社を決める。
チケットの安さだけではなく、総合的に決める。
自転車の取扱ルールが各社異なるので、入念に調べる必要がある。

① 複数航空会社(乗り継ぎ地で航空会社が変わる)利用は避ける
② 自転車の取扱ルールを確認する
③ チケット代の安さ
④ 食事の有無
⑤ フライト時間(発着時間)


空港の下見


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(深セン空港)

近くに空港がある場合は、まず空港に行ってみる。
空港によっては、当日チケットがないと入れない空港もある。
セキュリティーチェック(X線)の場所も大事だ。
自転車を梱包してしまうと、セキュリティーチェックで手間取ることが多いので、セキュリティーチェック後に梱包できるかどうか調べる必要がある。

自転車を分解できる場所、休憩できる場所を探す。
基本的に空港は広く設計されているので、問題ないが、たまに小さい空港もあるので、場所の確保も大事な任務の1つだ。
また、自転車を分解していると注目を浴びるので、できる限り人が少ない場所を選んでいる。必然的に空港の隅の方に陣取るときが多い。


直接交渉


自転車の取扱ルールが分からなかったり、ディスカウントしたい場合は、乗りたい航空会社のカウンターに直接行き、交渉する。

どういう形態であれば、飛行機に乗せてくれるのか?
梱包サイズは?
追加料金は必要なのか?

実際、自転車を見せて、確認すると分かりやすい。
できれば、チーフっぽい「男の人」に見せると話は早い。
ある程度年齢のいっている男の人が、カウンターにいるという事は、責任者の確率が高いからだ。そして、僕たちが乗る日もその場所にいる確率が非常に高い。
ちなみに若い女性は権限がなかったり、客室乗務員と兼任している場合が多いので、できるだけ避けるようにしている。

名前を聞いておくこともオススメだ。
自転車の追加料金は必要ないと聞いたと言うと

「誰が言ったんだ?」

と言われることがある。
その際、名前、名刺、サインなどをもらっておくと、非常に役に立つ。

この作業を繰り返すと、案外自転車は分解しなくても乗せてくれることが分かった。

僕たちの最終梱包形態は、ペダルを外し、リアディレーラーをゆるめ、空気を少し抜き、ハンドルを傾け、ある程度補強した後、ラップで巻くだけだ。
この方法が間違いなく一番楽。

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自分で全部するため、ラップも事前に入手する。
どこの国でも市場の周辺に業務用ラップが売っている。
意外と行き当たりばったりでも見つかるものだ。

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分解しないため、破損リスクは非常に少ないと思う。
飛行機輪行については以前まとめたので、詳細はコチラに
⇒ 飛行機輪行方法の利点と欠点!海外に飛行機で自転車を持っていく7つのおすすめ方法


今回は、深セン⇒関空(中国南方航空)を使う予定だったので、深セン空港の下見&中国南方航空で直接交渉をしてきた。


深セン空港を開拓せよ


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まず、自転車を運ぶルートを確認する。
自転車がラクラク入るようなエレベーターを見つけようと、色々探し回ったが、見つからない(汗)
入口もよく分からない。

空港の正面ではなく、自動車の駐車場のような場所から空港に入ろうとしていた(裏口のような場所)ので、案内標識等がない。
彷徨い続けた結果、エレベーターを諦め、階段で自転車を運び、移動することに。

直前に時間がなかったら、かなり焦っていただろう。

そして、深セン空港を自転車で見回った結果…。

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この空港は過ごしやすそう。
空間のゆとりもあり、自転車の分解場所、休憩場所も十分に確保できる。

よし!
次は、中国南方航空との交渉だ。


交渉事はチーフを探せ


空港は合格。
次は、航空会社との交渉だ。
上記したように航空会社のカウンターにいる中である程度年をとった男性を探す。
ビジネスクラスのカウンターにいる人もオススメだ。

ちなみに、中国南方航空の自転車の取扱ルールは以下の通り。
⇒ 中国南方航空の特別手荷物(手荷物サービス)

要約すると
自転車の重量、数量は無料預け手荷物に含まれる。
⇒ 23キロ/個、2個、合計寸法158cm以内の範囲内(エコノミークラス)

この範囲内であれば、無料で自転車を乗せてくれる。
範囲を超えれば、超過料金が必要なのだ。

注目すべきポイントは、「合計寸法」。
合計寸法以上になると、中国南方航空では1000元(約16000円)の超過料金が必要なのだ。

日本の航空会社(空港)では、サイズ超過や重量超過がかなり厳しい。
メジャーでしっかりサイズを計られる。
おそらく世界で一番厳しい気がする。

海外の航空会社(空港)は、重量超過は多少厳しいものの、サイズ超過はかなり緩い。
サイズは目視確認が多い。
しかし、自転車は明らかにサイズ超過なので、事前交渉の必要があるのだ。

実際に見せて、すり合わせをすると、超過料金が必要ないことが多い。
中国南方航空のカウンターに行き、チーフ風のオジサンとすり合せをして、
「ペダルを外し、ハンドルを傾け、空気を少し抜き、ラップで巻くだけでOK、追加料金も必要ない。」
という確約を得た。

よーーしっっ!!!

これで事前準備は終了だ。
宿に戻り、帰国チケットを取得する。
Eチケットは印刷せずに、スクリーンショットだけとって、カウンターに見せるようにしている。
カウンターでは予約番号さえ分かれば問題ないので、わざわざ印刷する必要もないのだ。

翌日荷物をまとめ、予定通り空港に向かい、事前に目星をつけていたスペースに行き、自転車を分解し、ラッピングをする。
すべて想定通り。

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中国南方航空のカウンターに行くと、昨日のチーフ風おじさんがいて、すんなりとチケットを発行してもらった。

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用意周到に準備したかいがある。
計画通りに物事が進むと、非常に気が楽だ。
何よりも、日本が待っている。

最後に自転車をX線に通して、セキュリティーチェックに…。
あれ?
入らない(汗)

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X線に自転車が入らない。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

いや、動揺しない。
こういうことは、今まで何度も経験している。
⇒ ロサンゼルス乗継の救世主エクスプレスコネクションカード

まぁ、何とかなるのだ。
横と縦が入らなければ、斜めがある!!
ここは中国、強引に入れれば問題ない(笑)

と、最初で最後の難関をクリアし、搭乗できた。

飛行機に自転車を乗せると、イレギュラーな対応が多いため、非常にストレスが掛かる。
しかし、用意周到な準備をすると、こんなにもノンストレスで搭乗できるのだ。
先の見えない冒険も良いが、事前準備をしっかりすることも大事なことだ。


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2018 / 09 / 03 | Category : 中国  | comments(0) | 
上海からフェリーに乗って、日本に帰る。
世界一周の締めくくりは、これが最適だと考えていた。
2年で自転車世界一周という目標も計画通りに進み、ほぼぴったりの日に日本へ帰国できそうだと、内心ニヤついていた。

さて、現状を把握しよう。

chinashan.jpg

深セン(香港)から上海まで距離にして約1500km
残された日数15日(香港でノービザ延長)
⇒ 中国に約1ヶ月ノービザで滞在する最も安価かつ効率的な方法

天候は雨続き。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

状況は良くない。
毎日100km以上ずつ進んで、ギリギリ。
ヘタレチャリダーの僕たちにとってはハードルが高い(笑)
おそらく、行けるところまで行って、バスで上海入りになるだろう。

上海から大阪へのフェリーは「上海フェリー」または「日中国際フェリー」を利用することになりそうだ。
⇒ 上海フェリー
⇒ 日中国際フェリー

料金:25000~27000円/人
内訳は20000~22000円(部屋代)+2000円(燃料油価格変動調整金)+3000円(自転車代)

まぁまぁするのね。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

時間:約2日
まぁまぁかかるのね。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

以前にウクライナからジョージアまで3泊4日のフェリー軟禁も経験している。
⇒ 黒海横断フェリー「Ukrferry」に3泊4日で乗るとこうなる


最後の余韻の2日も悪くない。
と、言い聞かせていた。


リサーチ好きの僕は、ふとスカイスキャナーで深セン⇒関空便を検索してしまった。
⇒ 航空券の購入は「スカイスキャナー」にお任せ

日本行きの飛行機を検索したのは、実は2回目。
心が折れかけたジョージアでの闘病生活の際に検索していた(苦笑)
⇒ ジョージア トビリシで病院に!悲劇の連鎖は続く

深セン⇒関空の飛行機の価格が、ま、まさかの2万円(笑)
心が大きく揺れる。
非常に大きく揺れる。

冷静にどうするか分析しよう。


もうバスに乗りたくない件


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バスに自転車を載せた経験は過去に何度もある。
⇒ トルコバスの惨劇と救いの手(トルコ)
⇒ 三度目の再会 迷ったときの選択方法(マラウイ)
⇒ バスという選択肢 アフリカのバスは裏切らない(ザンビア)
⇒ 一気にケープタウン 快適移動と7度目の再会!?(南アフリカ)
⇒ 親切?面倒くさい?アゼルバイジャン人の特徴(アゼルバイジャン)
⇒ イランの長距離バスはコスパ最強!?(イラン)
⇒ ベトナムのバス(ドンホイ~ハノイ)が史上最高のデラックス仕様だった件(ベトナム)

トラブルが多かった印象だ。
トラブルの内容は、パーツの破損、自転車代の交渉、自転車の積載方法等。
飛行機に次いで面倒くさい。

中国の春節期間のバス…。
考えただけでも良いイメージが湧かない。
トラブルのイメージしか湧かない(笑)

上海まで自走で行くなら価値はあるかもしれないが、結局バスに乗るのなら、面倒くさい上に価値もない気がしてきた。


中国料理美味しくない説


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中国料理は美味しい!
と、皆が口を揃えて言う割に、僕たちには美味しさが分からなかった。
⇒ 期待を裏切られた中国のご飯について考察してみた

理由は、僕たちが移動してきた中国南部は、広東料理であり、総じて薄味だったのだ。
さらに、安い食堂では薄味が薄っぺらい味わいに感じられた。
見た目は美味しそうなんだけどな。

今思えば、上海まで行けば、美味しい中華料理が食べられていたかもしれないが、その時点では、中国の食に裏切られた気分で一杯だったのだ。


宿泊拒否のストレス


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中国の都市に行くと安宿は宿泊拒否にあう。
理由は様々だが、公安が目を光らせ、僕たちの行く手を阻むのだ。
中国は一筋縄ではいかない。
⇒ 中国の安宿を泊まり続けた自転車乗りが解説する中国最大のストレス「宿泊拒否」の理由と宿事情

大量の荷物を積み、自転車を走らせながら、宿を適当に探し、宿泊拒否が続くと疲労が…。
そして、日が沈みかけてくると、もう、グッタリ。
中国にいたくない理由の1つだろう。


目的地の設定がもう日本


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次の目的地に向けて、日程を考え、日々の行動を決定する。
その目的地は「観光地」や「国境」に設定する。

中国に入ってから、僕たちの目的地は上海ではなく、「日本」に設定していた。
走るモチベーションは日本に帰ること。
15日かけて上海まで行ってフェリーで2日かけて日本に帰るのと、深センから日本にたった3時間で帰るのと、僕たちの中での価値は大差ないものだったのだ。

そして、一番の決め手は…。


中国に飽きた!


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中国の内陸を走るなら楽しいかもしれない。
海岸線沿いをただただ整備された道を走る日々に「飽き」が生じてきていた。
2年旅してきて、最後に飽きたと言う、僕たちらしい決断だ(笑)
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

走行距離も香港に行くときに丁度2万キロを越えたし、区切りイイな。
と思えてしまった。

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ちなみに、1万キロはアフリカのマラウイで迎えていた。
⇒ 祝!10000キロ サイクルコンピューターはCATEYE


以上の心の葛藤を経て、日本帰国を決意したのであった。
その葛藤時間は、スカイスキャナーで検索をしてから、ほんの1時間程度だった。
思った以上に中国にストレスを感じていたんだなと思った。

2年という旅が終わりを迎えるのだ。
もう少し感傷的になるのかなと思っていたが、予想以上に淡々としていた。
日本に無事に帰れるという安堵により、自然と笑顔が出てしまうのであった。

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2018 / 08 / 19 | Category : 中国  | comments(0) | 

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