キリクライマーのボス ジャスパーの家で前泊した僕たちは、ジャスパーの運転でモシの街に戻った。

キリマンジャロが僕たちを待っている。

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事務所で車を乗り換え、その車のおんぼろさに引きながら、イギリス人2人を待つ。
待つ、待つ…。
来たのは、ブラジル人のアントニオ1名(笑)
しかも荷物が少ない!ウルトラライトスタイルなのかもしれない。


いやー、話が違う。
普段だったら、イライラ来るのだが、チップ固定にしたおかげで気が楽だ。
パーティーの人数が何人だって良いし、ポーターが予定の人数より多くたって構わない。固定にしていなかったら、チップシェア(ガイドやコックのチップは参加者同士で共有できる)する際に大揉めになる。チップ代金が2/4になるところが、2/3になるのだから、苛立ちは隠せなかっただろう。チップは固定に限る。


人が集まり、出発。この時点で10時。ここからまさかの登山に必要な食料や器具の買出し…。段取り悪い。。。大丈夫かな、と思える光景だ。登山は朝登り、昼に目的地に着くのがセオリー(山は夕方に雨が降りやすい)だけど、そんなことはお構いなしだ。

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そして、マチャメルートの登山口に到着。入山料をクレジットカードで支払う(MASTER、VISAどちらでもOK)。ここでもジャスパーが書いた金額と若干の食い違いが…。当初$690/人(合計$1380)だったが、登山口では$1395/2人に…。割り切れないし、意味分からん。どういうことだ。と言ってもこの金額だと譲らない。まぁ、エントランスゲートは公の施設だから、上乗せ等は考えられないので、これもイギリス人2名がアントニオ1名になったためだろうか?自分達の入山料(キャンプ場代、レスキュー費含む)の他に、ガイド達の入山料・キャンプ場代も肩代わりしているということだろうか?
ここで僕の疑問がふつふつと出てきた。




実際、キリマンジャロの入山料の内訳がいくらなのだろうか…?



と気になったので入山料の内訳を調べてみた。

ジャスパーが言った入山料:$690/人
今回支払った費用:$697.5/人

キリマンジャロ保全費用(入山料):$70/人×6日(計$420)
キャンプ場代:$50/泊×5泊(計$250)
レスキュー費:$20/人(1回の旅行分、掛け捨て)

ここで$690
ジャスパーの言い値の値段だ。
というか、入山料もキャンプ場代も高すぎだよね。
ちなみに、マラングルートの場合は、キャンプ場の代わりに山小屋代が$60/泊かかる。


それでは、7.5$は一体何だろうか。


最後の方にこんな記載があった。
ガイド・コック・ポーター費用:入山料1500×6、キャンプ代2000×5シリング/人(約$8.5/人)
今回、ガイド1名、サブガイド1名、コック1名、ポーター7名の総勢10名だったので、約$85かかっている。もし、この金額も僕たちが負担だった場合、もう少し入山料が高くなる。
3人で割っても約$28。


んーーーーー、分からん!分からん!!


僕の解釈ミスかもしれない。
Crew fee per person per day for Kilimanjaro.
何人でも一律の可能性がある。
Per personはガイドやコックではなく、僕たち旅行者のことだと解釈すると、


ガイド・コック・ポーター費用:入山料1500×6、キャンプ代2000×5シリング/人(約$8.5/人)


まぁ、$1ぐらいは固定為替を採用していれば、ありえる変動かもしれない。
そういうことだろう。きっと。


ちなみに、これらの金額はタンザニア国立公園というオフィシャルサイトに記載されている(parkfees一覧はコチラ)。


改めて…、入山料高すぎじゃない??
そのため、正規の入口ではなく、裏口から入るツアー会社もあるらしい。まぁ、キリクライマーズのように、入山料をクレジット払いさせてくれるツアー会社は問題ないだろう。



いつも通り、超脱線(笑)



12:00登山スタート(標高約1800m)
ガイドは手続きに手間取っていたため、来ず。道順に行ってと言われる。こんなものなのか…?

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サルがお出迎え

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樹林帯をズンズン進む
左:途中で合流したサブガイドのジャスティン、右:アントニオ

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アントニオは異常に元気だ。テンションが上がりきっている様子。
さすが、ブラジリアン。
普段着なのが気になったが、それもスタイルなのだろう。


道中、ジャンクフードの極みの昼食を食べる(笑)

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ポーターはこんな感じで荷物を持ち歩いている。
僕なら首が折れそうだ(笑)

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標高もまだまだ低く、傾斜も緩やかなキレイな道を進む。
ジャスティンはゆっくりゆっくり(ポレポレ)と言うので、僕たちは従う。
標高が低いとは言え、2000m後半まで来ているので、急がない方が良いのは僕たちも分かっていた。しかし、テンションが上がりきっているアントニオは、自制できずにズンズン進んでは、サブガイドと僕たちを待つ展開に

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これから、大丈夫かな。


マチャメハットに難なく到着(標高3000m)

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テント設営もしてくれる(気に入らないところは自分で直すw)

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料理の準備に取り掛かる

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こんな感じで調理している(調理室兼ポーターの寝床)
左:ガイドのディビット、中央:コック見習い、右:コック

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その間、僕たちは、ミロや紅茶やコーヒーやらを飲む(全部新品)。
大量のポップコーンで腹が膨れる(笑)

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この際に、衝撃の事実が知らされる。

ガイド「寝心地は良さそうか?」
アントニオ「寝袋いつくれるのかな?」

一同「えっ・・・・・・・・」


アントニオ「事務所で何も持って行かなくて大丈夫って言っていたから」


一同「えっ・・・・・・・・」
それは、レンタルできるという前提が抜けている( ̄■ ̄;;


僕たち「服は大丈夫??」
アントニオ「長袖Tシャツ3枚あるから大丈夫。靴下もいっぱいあるしね!」

一同「えっ・・・・・・・・」

ガイド「雨具は?」
アントニオ「そんなものないよー(笑)」

笑えない。
アントニオは、ウルトラライトな服装じゃなくて、ウルトラ何も持っていないだけだった!!
衝撃すぎる( ̄■ ̄!!!


さらに・・・
ガイド「今日はサブガイドの前を歩いていたけど、明日からは後ろを歩いてね」
アントニオ「僕には無理だ!!!あんなにゆっくり歩けない!!!」

一同「えっ・・・・・・・・」


※ アントニオはかなり抜けているが、ものすごくイイやつ



寝袋が1つどこからともなく現れて、アントニオの元へ。
でも、薄い寝袋だから、今後キツイだろうと予想される。


気を取り直して、晩ご飯。
豪華でお腹いっぱい。

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登山すると体重がグッと落ちるタイプだけど、これだけ食べると体重が増えそうな気がしてきた。


アントニオを心配しながら就寝した1日目………、つづく。
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2015 / 07 / 07 | Category : キリマンジャロ登山  | comments(0) | 

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