無事にキリマンジャロを下山し、麓の町「モシ」に滞在していた。

アフリカにもうちょい慣れなきゃならんな。
ということで、長期滞在先を探すことにした。
自転車に乗りながら右往左往していると…。

「こんにちはー」
と70歳ぐらいの謎のおじいさんから声を掛けられる。

タンザニアのこんな街で?日本人のおじいさんが一体??

謎じい「日本人かい?何してるの?」
僕たちこそ、おじいさんが何しているか聞きたい(笑)
僕たち「宿を探しているんです。」

謎じい「一緒に探してやるから着いて来なさい、時間があったら後で、ウチで日本食まがいのものを食べに来たらどう?」

と言い、おじいさんにモシの街を案内される(笑)
道端で、流暢なスワヒリ語を喋り、何やら宿の主人と交渉してくれている。
長期滞在予定だったので、宿の中でインターネットを使いたいと言うと。
この宿にはないらしい。

インターネットのある別の宿に行っても交渉してくれる。

何なんだ!?このおじいさんは??
僕たちは、インターネットより、このおじいさんに興味が出てきた。
僕の面白センサーがビンビン反応している。
このおじいさんに着いて行くと面白いことが間違いなく起こると。

と言うことで、

僕たち「おじいさんはどこのホテルなのですか?」
謎じい「わしゃー、郊外に住んどるんだけどね」

住んでいるってことは、一戸建てか?
住んでいるってことは、タンザニア在住なのか?

期待は膨らむ。

僕たち「もし良かったら、そちらに行っても良いですか?」

ちょっと図々しいが、僕の面白センサーを無視できない。
後で、ご飯を食べに来いとも言っていたし、一晩ぐらい大丈夫かな。
という思惑。

謎じい「支配人に聞いてやる。あー、電話番号が分からんなー。地図を描いてやるからそこに行って待っといてくれ。わしの名前はクワハタじゃ。」


あ、ホテルだったのね。
と若干の残念だったけど、むしろそっちの方が好都合。
長期滞在も視野に入れて、地図の先に行って見る。
謎じい 改め 桑爺に。


桑爺が紹介してくれたロッジの中に入ると…。
げっ。高そう。

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そのとき、値段交渉しても良かったが、絶対桑爺の方が有利な交渉をしてくれるはずと思い、待つことにした。案の定、桑爺の交渉はすごかった。長期滞在のヨーロピアンが泊まるような場所だったけど、モシの街の安宿と同じぐらいまで下げていただいた。ちなみに、桑爺は3ヶ月契約で屋根裏部屋みたいなところに格安で住んでいる。

桑爺、恐るべし。

その後、色々お話をさせてもらった。

・ 74歳、単身タンザニアに来ている。
・ 永住権はないが、ビザランして滞在。
・ 元JICA職員 ⇒ 世界の建築現場を点々としていた。
・ タンザニアには不満を持っている。
・ 孤児院やマサイの世話をしている。
・ パソコンは持っているが使えない(タイピング可)。


74歳になって、単身海外…、よりにもよってアフリカの貧しい国の1つのタンザニアに半永住するなんて、僕は考えられない。やはり、僕の面白センサーは正しかった。


近所に孤児院があり、そこで色々とボランティアをしているらしい。

「子供たちの日々の食事があまりにも貧しいので、何とか改善したい。」

その思いから、一時的な寄付ではなく、長期を見据え鶏を育てていると言う。
ひよこ(メス)を購入し、鶏に育て、毎日一人一つの卵を食べられるよう悪戦苦闘中らしいのだ。さっそく、見せてもらうことに。

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孤児院(学校)

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残念ながら、長期休みのため子供はいなかったが、いつもなら群がってくるらしい。

ご自慢の鶏小屋。孤児院の子供たちと一緒に手作りしたようだ。
材料費は全て桑爺もち。もちろん、ひな鳥も。えさ代も。
アフリカでは通常、鶏は放し飼いが基本なので、小屋を作るのは珍しい。

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(桑爺開錠中)


取られては困ると、厳重に管理している。
基本、タンザニア人は信用していないらしい( ̄― ̄;


ひな鳥はすくすく育っている。
餌ケージも手作り。

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最近、葉物が好きなんだと、毎朝市場に足を運び、菜っ葉を買う日々。
実は、その道中、僕たちと出会ったのだ。

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鶏への愛情はものすごかった。
子供のように世話を焼いていた。
元をたどれば、子供への愛情なのだ。
本当に素晴らしい。こんな人がいるんだな。
と、思えるぐらい。

今後の計画は、一度日本の帰国した際に、パンツを大量に購入し、パンツもロクに履けていない孤児院の子達に配るらしい。▼▼ 協賛お待ちしています ▼▼

こういった衣料品は、世界各国からの多量の寄付で賄われるはずだが、実際は役人が横取りし、転売しているらしい。

「本当に欲しいところにモノが行き渡っていない。」

そのため、自分が接点のあるところだけでも、と桑爺は支援しているのだ。


僕たちも、何かできることを桑爺にしようと心に決めた。
具体的には、ご飯を作ったり、パソコンのレクチャー。
そして、晩酌に付き合う(笑)

このように、桑爺との一つ屋根の下での共同生活が始まったのだ。
別棟だけど(笑)


初日は、桑爺が言っていた「日本食まがい」なものを頂く。


現地の食材で作った酢豚(味付けはクックドゥーw)

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マジで美味しい。タケノコの缶詰が売っていたらしい。


ちょっと獣臭がするトンカツ(笑)

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そして、晩酌。キボビール。

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アフリカでは珍しく、値段がラベルに表示されている安心プライス。
有名なキリマンジャロビールは高いらしい。
あっさりした飲み心地。
僕たちには丁度良い。


桑爺のこんにちはーと僕の面白センサーから始まった共同生活。
面白くないはずがない!!


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2015 / 07 / 23 | Category : タンザニア  | comments(0) | 
マサイ族は、ケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民で、推定人口は20-30万人も存在する。
日本でもマサイの戦士、マサイジャンプや驚異的な視力で有名であろう。

Masaidance.jpg
Wikipediaの写真よりマサイジャンプ)


言語はマサイ語を喋り、老人は英語はもちろんスワヒリ語も喋れない人が多い。
本当に独自の文化と言って良い。
以前は遊牧生活が主だったが、時代の移り変わり、政府の方針もあり、定住生活が多くなってきているようだ。


そんなマサイ族に会いに行こう。


実は、桑爺がお世話しているマサイ族がいる。
お世話と言っても、お金は渡さず、たまに生活物資を届けているらしい。
久しぶりに会いに行くので一緒にどうかと言うのだ。
願ったり叶ったり!!同行させてもらうことに。


と言っても、簡単には行けない…。

まず、モシの街へミニバス(ダラダラというらしい)で行き、乗り換える。
このダラダラ、定員になるまで走らない。
乗るのはもちろん現地人。
定員になったら、恐ろしく狭く、独特の体臭が充満する(((((((( ;゚Д゚)))))))

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1時間程度、ダラダラは走り、ときには砂の道を突っ切る。
自転車でこんな道走るのは嫌だなーと思う。

そして、次はバイクタクシーに乗り換え。

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これは快適!!その分、高いけどね。
道なき道(ガタガタ道)をゆっくりゆっくり進んでいく。

ある集落に到着し、長老っぽいおばあさんに先導される。

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でも、桑爺がお世話をしている家族ではないらしい。
目当ての家族を探しに桑爺が周辺を散策している間、僕たちはこの長老らしきおばあさんの家の前で待機。

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貧しい。貧し過ぎる(T-T)
砂地で植物も育たない。
家畜(ヤギ)もいるが十分な餌がなくガリガリだ。

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そして、人が集まってきた。
子供と女性がワラワラと集まってきた。
そして、お土産を買わないか?と言ってくる。
アフリカっぽいお土産だが、僕たちには必要ない。
何度も勧めてきたが、ようやく諦めた。
でも、10人ぐらいが 僕たちを取り囲んでいる。
ちょっと異様な光景だ。


そして、桑爺が散策から戻ってきた。
いつもの家族が見つからなかったらしい。

(((((((( ;゚Д゚)))))))ドンマイ

仕方ないので、記念写真でも撮ろうとすると、ダメだと言う。
お金をよこせと言うのだ。
しかも、その額が…。
「500円」
まぁ、それぐらいなら良いかと思ったが。
「500円/一人」
こっちが3人だから、1500円か。チト高いな。
「500円/一人(マサイ族)」

おいおいおいおいおいぉぃぉぃぉぃ!!!

10人もいるから5000円じゃないか!!
そんなクソ高い写真がどこにあるのだ!!
桑爺も激怒(笑)
せっかく持ってきた生活物資をやるから、写真を撮らせろ。
と言うと。

集落の1人は容認するものの、数人がダメだと。

ただ、写真を撮るだけなのに。
んじゃぁ、もう帰る!!と言うと。

「金をよこせ!!写真を撮っただろ!!」

と、すごい剣幕で僕たちに詰め寄る。
確かに、家や家畜は撮ったが人は撮っていない。
後姿を撮ったことは内緒にした。

せっかく生活物資が写真だけで手に入るチャンスだったのに、金、金、金!!!
とお金にしか興味がない様子だった。
生活の糧が観光資源なのは分かるが、心まで貧しくなってしまっているのか・・・。
そんなイザコザが延々と続いて、こちらが疲弊してきたとき、マサイ語が喋れるバイクタクシーが迎えに来た。

バイクタクシーに経緯を話すと、気にせず行こうと。
それより、探していた家族が見つかったと案内される。


相変わらず、住居は電気も水もない掘っ立て小屋だ。

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動物の皮が干されている。

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桑爺がお世話しているだけあって、さっきとは打って変わって歓迎ムード。
持ってきた生活物資やお菓子を分配する。
一家の長がそれを仕切り、お菓子は少量ずつ子供に配られた。

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お金にガメツい方のマサイ族に生活物資をあげなくて良かったー!!

帰り際も笑顔で送ってくれた。

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顔見知りだとこうなるのか。
もちろん、お金の「お」もない。
マサイ族の良い面と悪い面の両方を見られたマサイ族訪問だった。


日本でも非常に有名な民族なので、現地でも幅を利かせていると思っていた。
しかし、実情は貧困極まりない雰囲気だった。
男は出稼ぎで町に行き、守衛や生薬の売買が主な仕事のようだ。
一般的な仕事に従事できているマサイは少ないようで、お金にはシビアな環境なのだろう。

しかし、中には街で観光客を見つけて、家にホームステイさせる商売をしているマサイもいるようで、価格設定やマーケティングをきちんと出来れば、間違いなく当たる産業だと思う。完全に観光化していないマサイ族の家に泊まるなんて面白いからね。
でも、街で突然マサイに声を掛けられてほいほい着いて行く観光客はいないかも(笑)
さらに、何かにつけて、金、金、金と目先のことに囚われていると、この先も無理だろう。


今回は、桑爺のおかげで顔見知りのマサイ族と仲良く慣れたが、興味本位で行っても何もできなかっただろう。ホント、桑爺、貴重な体験をありがとう!

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2015 / 07 / 27 | Category : タンザニア  | comments(0) | 
タンザニアは、マラリア汚染地域である。

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マラリアとは、熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症。高熱や頭痛、吐き気などの症状を呈し、悪性の場合は脳マラリアによる意識障害や腎不全などを起こし、死亡する。

し、死亡する…(((((((( ;゚Д゚)))))))



なぜ、こんなことを急に書き出したかというと…。
いつものように桑爺の晩酌に付き合っているときの会話。

桑爺 「マラリアには気をつけた方が良いぞ。」
僕達 「そうですね、僕たちも色々考えてはいます。」

桑爺 「アフリカで仕事をしていたときに仕事仲間が何人かマラリアで亡くなったぞ。田舎の病院は当てにならんし、気をつけなさい。」
僕達 「蚊に刺されない努力をしなくちゃいけませんねー。」

桑爺 「以前、ここに日本人が長期間泊まっていてマラリアを発症して大変だったんじゃ。」
僕達 「それは、それは…、モシにもマラリア多いんですか?」

桑爺 「多いぞ、ワシも毎年のようにかかっておるぞ。」
僕達 「マジですか…。どんな症状なんですか?」

桑爺 「経験から言うと、症状にはパターンがある。」
桑爺 「夜から朝にかけて、激しい腹痛と嘔吐、昼から夕方は元気。この繰り返しなんじゃ。だから、昼から元気になったと言って、外に出たり、アルコールを飲んだら、死ぬぞ。」
僕達 「経験談は重みがありすぎます。毎年かかって大丈夫なんですか?」

桑爺 「最近は、薬も飲まずに寝ているだけじゃ。」
僕達 「ほほぅー、そんなもんなんですね。」

桑爺 「雨が降った寒い日に発症しやすいな。」
僕達 「気温と気候も関係あるんですね。」

僕達 「・・・・・・・・・・・・・・・。」
僕達 「・・・・・・・・・・・・・ん?」


この桑爺の症状は、風邪のような気がするのだが(笑)

いや…、僕はココで深読みする。

この症状は、風邪ではなく、慢性化マラリアなんじゃないか!?
体内のマラリアが完全に消滅していないため、体が弱ったときに、マラリア症状が出るというやつだ。


〔 仮定 〕
桑爺(慢性化マラリア)の血を吸ったハマダラ蚊が、マラリアを伝播させ、ココに泊まった日本人に感染させたのでは…。


という、最悪の桑爺伝播論(笑)
いや、笑えない。明日は我が身である。
この仮定が正しければ、感染確率も上がる( ̄■ ̄;


さりげなく、蚊取り付けましょうか~。
と促す。
桑爺の部屋はかなり蚊が多い(((((((( ;゚Д゚)))))))

その日は、コイル型の蚊取りをセットし、蚊は少なくなった。
ホッ・・・。

蚊取りマット1
(こういうやつ)


次の日。
桑爺「蚊取りがなくなったから、これを買ってきたんじゃ。」
と。マット型の蚊取りを見せられる。


ベープマット2
(こんなやつ)


僕 「これって、熱するやつ要りますよね?」


ベープマット3
(こんなやつ)


桑爺 「店員は炙れば大丈夫と言ってたが…。騙された!!」
僕達 「確かに炙ればいけるけど、ライターですれば燃えますよ( ̄■ ̄;」


(((((((( ;゚Д゚)))))))
(((((((( ゚Д゚;)))))))
(((((((( ;゚Д゚)))))))


これは危険!!
慢性化マラリアかもしれない桑爺と蚊取りのない中、何時間もお酒を飲むのは危険過ぎる。
お酒を飲むと体温が上がり、皮膚から二酸化炭素が多量に放出されるため、蚊が集まってくる。
ダブルピンチ!!!


コレは何とかせねば!!
必死に廃材を組み立てる。
そして、簡易蚊取り完成(DIYベープ蚊取り加熱機)。

DSC060284.jpg


我ながら力作。
針金をスプリング状に組み、高さ調節をしやすくし、ロウソクで缶詰のフタを炙り、その熱でマット内の薬物を気化させる。

という代物。
必死になれば、蚊取りマットの加熱機は作れる(笑)

すると、蚊が落ちる落ちる。
コイル型の蚊取りは忌避効果(殺すより、寄せ付けない)を狙ったものだが、マット型は殺虫効果を主とした製品なのだ。

コレは良い。
蚊が多いときは、2枚ぐらいマットを乗せてやるとすごい勢いで蚊が落ちる。
ちょっ、楽しい(笑)

でも、落ち過ぎて、ちょっと怖くなる。


アフリカを自転車旅をしている人は、マラリアに感染している人が多い。
本当にマラリア対策を真剣に考えなければいけないな。
と思った、桑爺との会話だった。

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2015 / 07 / 29 | Category : タンザニア  | comments(0) | 

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