大好きになったトルコに後ろ髪を引かれながら、不安要素の多いアフリカに行くわけだが、行く理由がある。
僕たちは、自転車、登山、衛生の3大テーマをもって旅をしている。アフリカに来た一番の理由は、山脈に属さない独立峰としては世界一の高さ、アフリカ大陸の最高峰 キリマンジャロ(5895m)に登ることだ。日本でも数々の山を登り、自然の優しさ、厳しさ、素晴らしさを肌で感じてきた。しかし、富士山でも3776mなので、5000m級の山を体験したかったのだ。ちなみに、日本の好きな山は、槍ヶ岳と宮之浦岳。富士山は苦手だ。。。


5000m級の体験だけなら、タンザニアの隣のケニア山でもできるのだが、「キリマンジャロ」という響きに惹かれていたのかもしれない。キリマンジャロとエベレストはなぜか自分の中で特別な存在なのだ。


飛行機からキリマンジャロを見たときは興奮した。

DSC05652.jpg



そして、キリマンジャロ国際空港に来たときは落胆した(笑)

DSC05655.jpg



空港小さっっ!!
空港内で難なくアライバルビザ($50、3ヶ月)を取得し、入国!
ビザは普通、立派なシールを貼られるのだが、まさかのスタンプ。
さらに、落胆・・・。


トルコでバラバラにした自転車を空調の効いていない空港でせっせと汗を流しながら組み立て、何とか完成。2台組み立てるとホント疲れる。途中、職員がチャチャ入れに来るから、さらに面倒くさいw


出発前に手を洗おうと空港職員にトイレの場所を聞くと、
まさかの入国審査の奥に案内される。
「えっ?出国?(笑)」
手を洗い、また入国審査の横を笑顔ですり抜ける。
キリマンジャロ国際空港恐るべし!入国審査を顔パスですり抜けられる空港だw
さらに、普通空港にATMがあるので現地のお金をすぐ入手できるのだが、キリマンジャロ空港はATMなんてない!!というか何もない!!

そんなタンザニアショックを隠しきれずに出発。
次の街まで50キロ走らなければならないが、宿は事前に予約していた。


トルコが涼しかっただけに、アフリカは暑い…。
のどが渇く、水は売っているが、現地通貨がない…。
これから大丈夫か…。
不安だ…。
不安だ…。

トルコで愛用していたガソリンスタンドも使えない。
どこで休憩すれば良いのだ。
チャイ飲みたい(チャイ中毒)。
不安だ…。
不安だ…。

当たり前だけど、周りは黒人のみ。
英語も怪しい。
不安だ…。
不安だ…。

子供に何度も追いかけられる。
モノを取られないか見なければ。
不安だ…。
不安だ…。


不安先行で久しぶりに大変な道のりだったが、キリマンジャロ麓の町モシに到着。


予約しておいた宿のある場所(町外れ)に着いたが…。
宿がない!!!
電話もない!!
不安だ…。
不安だ…。


あぁ、もぅ…、と初日から大変な目に合う。


アタフタしていると、現地在住の欧米人が助けてくれた。
そして、宿に電話してくれ、何とか到着。
宿が記載されていた場所から5キロも離れていた。
宿のオヤジの言い分は、
「ここら辺は住所がないから仕方がない」
って、商売する気あるのかよ!と突っ込みたい。
今の時代、GPSデータだけで場所が分かるのに。
僕たち以外の人はちゃんと宿に着いているのか気になる(笑)


宿はキレイで安い(2人で1700円ぐらい)

DSC05657.jpg


眺望もバッチリ(キリマンジャロ)

IMG_0641.jpg


だが、周りはスラムみたい( ̄ー ̄;

IMG_0642.jpg



これから大丈夫かなと思える初日だった。
アフリカに慣れ、キリマンジャロを目指さなければ!

このエントリーをはてなブックマークに追加
2015 / 07 / 01 | Category : キリマンジャロ登山  | comments(0) | 
キリマンジャロ登山には、いくつかのルートがあり、ルートによって景色、難易度、登頂率が異なる。5000m以上の登山にも関わらず、特別な技術やロープワーク、アイゼンも必要とせず、トレッキングの延長線と考えても良い。しかし、簡単なコースの割に登頂率がそこまで高くない理由には、「標高(高度順応時間が少ない)」と「事前準備不足」が挙げられる。初心者がいきなりキリマンジャロ…、ということが可能な山だからだ。

現在、公に認められているルートは、マラング(コカコーラ)、マチャメ(ウイスキー)、レモショ、ロンガイ、シラー、ウブウェの6ルートがある。ほとんどの人が、マラングかマチャメルートだと思われる。

kilimanjaro-route-map.jpg


今回、マラングルートとマチャメルートの利点、欠点を以下に紹介する。


マラングルート(コカコーラルート)


最も古く、人気のルート。

利点


⇒ キャンプではなく、山小屋で就寝できる
⇒ 最短4泊5日
⇒ 最も安い
⇒ 行く人が多いので、グループを組みやすい

欠点


⇒ 人が多い(シーズンを外すと大丈夫)
⇒ 高度順応日がない(日数を増やすと順応日を作れる)
⇒ アタック日の距離・獲得標高が大きい
⇒ 景色がイマイチ、道がつまらない(あくまで噂)
⇒ 行き帰りが同じ道
⇒ 登頂率がやや低い


価格がビックリするほど高いキリマンジャロ登山の中でも最も安く、山小屋に泊まれるルートなので、人気がある。景色は単調だが、ルートもきれいに整備されているらしいので、友人と喋りながら登るのには適しているかもしれない。登頂率が低いのは、日数が少なく、アタック日の距離が長く、初心者が多いからかもしれない。使い慣れた自分の装備と当日借りた機能に乏しい装備とでは徐々に疲労感が変わってくる。高山病はそのときの体調や個人差が大きいので、登山に慣れているから登頂できるわけではないのが難しいところ。

▼ キリマンジャロ登山の準備
⇒ キリマンジャロ登山 準備編 オススメの装備一覧


マチャメルート(ウイスキールート)


キャンプルートの一番人気。

利点


⇒ 登山の雰囲気を味わえる
⇒ 最短5泊6日
⇒ 初心者が少ない
⇒ 景色が良い
⇒ アタック日の距離が短い
⇒ 行き帰りが違う道

欠点


⇒ 急坂、よじ登るような場所もある
⇒ マラングルートより、日数が多く、価格が高い
⇒ キャンプなので多くのポータが必要 ⇒ 価格上昇
⇒ テント泊


ある程度人気のルートじゃないと、グループを組み難いため、キャンプならマチャメ、山小屋ならマラングの2択になるだろう。マチャメルートは多少危険な道もあるので注意が必要だ。毎日テント泊(プライベート空間)で、登山している!!という気分が味わえ、景色もキレイな方だと思う。ややマラングより値段が高いが、そこまで大差はない。日本で富士山以外の3000m級の山を登ったことがある人はこちらをオススメしたい。


僕たちがマチャメルートを選択した理由



▼ 団体部屋の山小屋よりプライベート空間のテントの方が好き
▼ マラングより景色が良いらしい
▼ ただただ登るだけのルートは苦手(富士登山は嫌い)
▼ アタック日の距離がマラングより短く、登頂率が高い
▼ マラングとの価格差がたった$100だった


ルートは決まった。次はツアー会社選び。
これも重要なポイントの1つだ。

キリマンジャロは、個人で登れない山なので、ガイド、サブガイド、コック、ポーター(荷物を運んでくれる人)を雇い、一緒に登らなければならない。つまり、ツアーに参加しなければならないのだ。時間だけはたっぷりあるので、現地ツアー会社を比較して決めよう作戦。


キリマンジャロ現地ツアーで聞くべきポイント



▼ ツアー内容(含まれるもの)
▼ ツアー料金
▼ チップの相場
▼ 装備レンタルの有無およびツアー料金に含まれるかどうか
▼ スタッフの人数(チップと関係するため)


いくつかツアー会社を回ってみた。

ニャンゲ アドベンチャーズ


宿の主人オススメ。
おすすめのポイントは、今までクレームを一度も聞いたことがないということらしい(笑)

ルート:マチャメルート5泊6日
値段:$1300~1400/人
チップ:合計$200~300/人 程度
レンタル別料金


普通のツアー会社だと、チップ込みで$1500~1700といったところか。


キリクライマーズ(Kili Climbers)


日本人バックパッカー御用達のツアー会社。街を歩いていると、必ず声をかけられる。何度声をかけられたかwネット予約もできるが、現地交渉した方が安くなる。

ルート:マチャメルート5泊6日
値段:$950/人
チップ:合計$150/人
レンタル無料

安い!!もう$100ぐらいディスカウントできないか粘ったが無理だった。同時期にマラングルートでチップ込み$1000/人で行ったバックパッカーもいたので、マチャメでこの値段ならイイかなーっと、妥協した。


キリクライマーズに決めた理由



▼ とにかく安い(多くを求めず、多少のトラブルも何とかできる自信があった)
▼ スタッフの人数に関わらずチップ固定(ややこしいチップ交渉が嫌だったので)
▼ レンタル装備が無料(ほとんど持ってきているが防寒具などの予備が手に入る)
▼ ボスの家で前泊&プチツアーに無料で参加できる
▼ とにかく契約書に含むもの/含まないものを、納得がいくまで全て列挙してくれた
▼ 昼飯を奢ってくれた(笑)


日本人慣れしているようで、日本人の弱いところを上手くついてくる。
昼飯奢ってくれて、気分良く契約という流れに…。
登山は危険が伴うスポーツなので、ガイドがいたとしても基本的に自分達がしっかりしていなければならない。他人任せにしてはいけない、最悪の状況を考えながら行動するという考えさえ持っていれば大丈夫なので、格安ツアー会社に決定した。吉と出るか、凶と出るか。


契約書の内容



▼ 宿の送迎
▼ マチャメルート5泊6日、マラングで前泊プチツアー付き
▼ ツアー料金$1100/人
  (内訳:入山料$690、固定チップ$150、その他$260)
▼ 入山料は入り口で支払う(クレジットカード 正規の入口保障)
▼ チップは登山後、事務所で払う、その他の金額は現地通貨で申込み時に支払う
▼ ガイド1名、サブガイド1名、コック1名、一人につきポーター3~4名
▼ キャンプ場、3食付、水込み
▼ 移動費、レスキュー費込み
▼ 前泊時の3食付(これを記載してもらっておかないと、夕ご飯代請求されるw)
▼ ジュースやアルコール類は含まない

※やたら高い入山料情報はコチラ
⇒ 実際、キリマンジャロの入山料の内訳がいくらなのだろうか…?

こんな感じだったと思う。
とにかく、後で言った言ってないの水掛け論にならないために、「形に残す」ことが大事だ。契約書に全ての要項を書き出してもらった。

契約書2

あと、口頭でイギリス人2人と一緒に登るので、チップを安くできたのだと言っていた。ほうほう、つまり、ツアー人数は最大23名(旅行者4名、ガイド等3名、ポーター16名)で大名行列できるわけかー。面白そうだなーっと思っていた。


契約完了後、車に乗せられ、ATMへ。
$260×2人=$520を現地通貨に換算した金額を引き下ろすと…。

財布が大変なことになった(笑)

DSC056564.jpg

一気に超金持ちに。
札が立つ、財布が立つとはこのことかもしれない。
10000シリング(約600円)が最大札
$520は約100枚の10000シリングが必要なわけだ。
恐るべし、タンザニア、恐るべし、キリマンジャロ登山。


タンザニア モシの宿情報


モシはキリマンジャロ登山の基点となる街なので、タンザニア国内の中では発達している。
ほとんどの宿にWifiが付いている(故障だと言って使えないところも多いが・・・)。アフリカだから・・・、と思って安宿の設備は最低だと思われがちだが、一泊ダブルで2000円程度の安宿でも十分キレイな環境だった。

僕たちが泊まった宿は・・・。

▼ I Dream Guest House
▼ Midlands lodge

詳細はコチラ
⇒ 自転車乗り必見!アフリカ 走行ルートと宿情報

当時、I Dream Guest House はBooking.comで取扱いがあったが、現在は無い模様。

もし、Booking.comやagodaを使う際は、コチラを参考にしていただきたい。
⇒ 【裏技】知らなきゃ損!Booking.comで1440円も割引できる方法

このエントリーをはてなブックマークに追加
2015 / 07 / 03 | Category : キリマンジャロ登山  | comments(0) | 
モシの標高は約800m、マラングの標高は約1500m。ゲートは1900m程度。キリマンジャロ登山の前日にキリクライマーのボス(ジャスパー)の家に泊まり、高度順応するのだ。


モシの町の宿に指定時間ピッタリに向かえに来る。
おぉ。アフリカらしからぬ時間ピッタリ行動に驚く(笑)


そして、マラングに移動し、マラングゲート付近で登山用品をレンタルする。
僕たちは、ストック2本、ダウンジャケット2枚(予備)、寝袋1つ(持参の寝袋に被せるため)、ミトン手袋2つ、目出し帽(バラクラバ)1つをレンタルした。サイズが大きいものが多くて、あまり良いものがなかったが、荷物はポーターが持ってくれるので、最悪の状況を想定して、必要以上の装備を持っていくことにした。しかし、寝袋もジャケットも嵩がハンパない。寝袋は、質もあまり良くないので、日本から持ってきたほうがもちろん良い。レインウェアも防水のしっかりしたものは置いていないと思われる。全部レンタルすると、どれだけの嵩になるのだろうか…。ストックに関しては、LEKIがあって正直驚いた。ダブルストックは必需品だと思う。



そして、マラング高度順応プチツアーのスタート。
しかも、ガイド付き!!
ガイドの自称Mr.Suzuki(笑)推定14歳!!
まさかの子供がガイドだった。

DSC056584.jpg



初めは恥ずかしそうな対応だったが、徐々に慣れてきて、色々な話をした。
学校のこと、将来のこと、ガイド経験のこと、民族について、草花について…。
とくに、草花に関する知識が豊富で僕たちを楽しませてくれた。

DSC056704.jpg



僕たちには雑草にしか見えない草も鈴木氏の手にかかれば、ハーブになる。
草を揉むとハーブ独特の香りが広がる。ユーカリ、レモングラス、ミント、コーヒー、マンゴー…。
驚いたのが、マンゴーの葉っぱ。葉っぱもマンゴーの香りがするんだよね。知らなかった。
マンゴー葉の精油が作れそうな気がする。

花や果物も色々教えてくれた。

順応の日


た、楽しい。こういう体験型ツアーって大好きなのだ。
この無料のプチツアーがあるってだけで、キリクライマーにして良かったかなと思えた。
鈴木氏も楽しそうだ。


昼食は、ジャスパーの家で食べる。普通に美味しい!

DSC056864.jpg



午後からは、一番のオススメスポットの滝を見に行く。
なかなか行く道は険しく、キリマンジャロ登山の予行演習には持ってこい。

DSC056824.jpg


うーん。滝はイマイチ(((((((( ;゚Д゚)))))))
すごい滝を見すぎた気がする。滝は日本の滝が好きかも。


その後も、地元の小学校やローカルマーケットの案内もしてくれた。
着々とスワヒリ語も習得していく。
鈴木氏には日本語を教える。

順応日2



なんと有意義な時間なのだろうか。


ありがとう鈴木氏!
ゆくゆくは間違いなく、優秀なキリマンジャロガイドになるだろう。

DSC057084.jpg


プチツアーと言いながら、4時間以上もマラングの野山を散策した。
大満足!!



そして、キリクライマーのボス(ジャスパー)の家に戻ってきた。
Wifiはさすがにないが、部屋は程よくキレイ。

DSC057094.jpg



夜ご飯も美味しかった。

DSC057104.jpg



モシより涼しく、ぐっすり寝ることが出来た。
さ~て、キリマンジャロに向けて出発しようではないか。

DSC057144.jpg


このエントリーをはてなブックマークに追加
2015 / 07 / 05 | Category : キリマンジャロ登山  | comments(0) | 

WHAT'S NEW?