モルドバからウクライナへの入国は本当に苦労した。
モルドバの入国理由はただ一つ。
「ウクライナに入国」するため。

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通ったルートを見てわかるように、モルドバ共和国の走行距離(赤い丸の場所)は何と2.2km、走行時間は15分(笑)本当に通過のみ、何もしていない。行った国に換算して良いものか悩むほどだ。

だが、あくまで走行時間。
モルドバとウクライナの国境が本当に大変だった。


どう大変だったのか?


モルドバ-ウクライナ国境の大変さ


入国審査官が英語を喋れない


かなり致命的じゃない?(笑)
入国審査官はグローバルであって欲しい。
(((((((( ;゚Д゚)))))))

しかし、観光客が滅多に通らない国境だと、こういうケースがあるのだ。
この国境は利用者のほとんどがトラックドライバーだった。


荷物検査が厳重過ぎる


今までで一番厳重だった。
ウクライナ情勢はあまりよくなく、ウクライナの東側でドンパチやっている状況だった。そのためかもしれないが、非常に厳重だった。

僕たちは最大で40キロ程度の荷物を持っている。生活できる全てを持ち歩いているので、モノの数が相当多い。カバンの数も6つも所持している。

その全てをX線ではなく!!
全品検査。
(((((((( ;゚Д゚)))))))

ざっくり見るのではなく、全ての持ち物を出し、一つずつ調べていくのだ。
(((((((( ;゚Д゚)))))))マジかよ

チャックを全て開け、ジップロックも全て開け、全て調査される。
後ろめたいものは1つも持ってなかったので、何の問題もないのだが、1人で調査するものだから、時間がおそろしくかかる!!

極めつけは、薬の検査だ。

一つずつ、これは何の薬だ?
と、聞いていく。

いやー、聞いたところで分からないだろ?(汗)
(((((((( ;゚Д゚)))))))

それでも全てを聞いてくる。

熱だ、腹だ、酔い止めだ、ビタミン剤だ、消化剤だ、抗生物質だ…。
あらゆる状況に対応できるように様々な薬を所持しているため、僕たちの薬の量は普通の旅行者と比べると、ハンパなく多い。それを1つずつ説明していく。

粉の風邪薬を見て、
「これはドラッグじゃないか?」

と冗談めかした感じで突っ込まれたり(汗)
まったく、困ったものだ。


そんなかんなで荷物検査でかかった時間が1時間。
その間に観光客は1人も来なかった(笑)

ちょっと時間潰しじゃないの?
と思ったり。


モルドバ入国時
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ウクライナ入国時
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いやー、モルドバ滞在時間が15分だったので、人もいない国境に1時間もかかってしまった。

今後のウクライナ走行が不安に思える国境だった。

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さぁー、東欧最後の国「ウクライナ」の走行が始まる。


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2016 / 03 / 25 | Category : ウクライナ  | comments(0) | 
ウクライナを走ってみた感想は、道が汚い(凸凹)、物価が安い。モノによって価格の差が大きい。

自国商品は安く、輸入商品が高い。

このように強く感じた。

それもそのはず、ウクライナはここ数年でハイパーインフレが起こっているのだ。

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2014年1月時点で、1フリブニャー=約12円
2016年3月時点で、1フリブニャー=約4円
(((((((( ;゚Д゚)))))))

2014年初旬に大きな下落、そして翌年の2015年初旬にも大きな下落

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現在2年前と比較して、ウクライナの通貨価値は1/3になっているのだ!簡単に言うと、ウクライナ国民にとって、2014年には3万円だったものが2年後には1万円の価値になる。猛烈に怖い現象が今ウクライナで起こっている。

しかし、僕たち旅行者にとっては、手持ちのお金3万がウクライナでは9万円の価値に跳ね上がっていることになる。そのため、スーパーで買い物をすると安くモノが買え、ホテル代だってかなり安くなった。

では、なぜ、このハイパーインフレが起こっているのだろうか?


ウクライナでハイパーインフレが起こっている理由


歴史と背景


ウクライナはEUと接する西側と、ロシア側に接する東側で大きく分かれている。西側にはウクライナ系住民が多く住み、東側にはロシアからの移民が多く住んでいる。
過去、旧ポーランド王国の土地であった西側は、第一次世界大戦を経てソ連に占領された際、占領に反発した住民は、ホロドモールというソ連による人口飢饉政策により食料を取り上げられ、その人口の約1/4が飢え死にさせられた。また第二次大戦中にも、西側にはソ連による激しい迫害が加えられた。
その後、ソ連崩壊にともないウクライナとして独立したものの、ロシアとの結びつきが強く、経済的にもロシアに強く依存していた。
ウクライナの東部は農産地として適しており、地下資源も豊かだが、西側にはチェルノブイリ原発があり、ウクライナの国家予算の実に1割が今でも事故処理に投入されている。
ウクライナはEU諸国とロシアに挟まれる位置にあり、軍事的にも重要な意味を持つ。ウクライナをロシア経済圏から切り離したいアメリカとEUなどの欧米諸国は、ロシアに不満をもつ西側への支援と干渉を強めている。


要約すると、ウクライナは西と東で分かれており、西側は過去の出来事からロシアが大嫌いだが、東側は親ロシアが多い。この構図から、西側はアメリカやEUが支援し、東側はロシアが支援する形で内戦が勃発している。この内戦は欧米とロシアの「代理戦争」とも言われている。


2014年の第一次ハイパーインフレ


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ハイパーインフレは国家存続が危ない(債務不履行(デフォルト)の危機)ときに起こり得る。発端は、2014年に西側(欧米派)がクーデターを起こし、東側が握っていた政権を乗っ取ろうとしたことだ。この際に、東側(ロシア派)が独立しようとするが、潤沢な東側を失うと西側は非常に困るので、強く反発する。東側がロシアによる軍事介入を受け、さらにこの反発が大きくなり、ロシアが欧米から経済制裁を受ける。

これにより、ロシアおよびウクライナ通貨が大きく下落した。


2015年の第二次ハイパーインフレ


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親ロシア派武装勢力とウクライナ政府軍による武力闘争が本格化する。争いを解決するために、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランスの首脳会議により、ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力の間に、停戦協定が結ばれるが、未だ問題は燻り続けている。

初めは、ウクライナの内戦だと思っていたが、大きく見るとロシアと欧米諸国の目論見がぶつかった内戦のように見える。欧米とロシアの「代理戦争」と言われているのも理解できる。

その結果が…。
2015年ウクライナの経済成長率はマイナス9%の見通しで、通貨下落で輸入品の価格が急上昇。2015年4月のインフレ率は60%に達した。2015年4月から一般家庭のガスの最低料金が3・6倍になった。電気料金も2年間で3・5倍に引き上げられる。デフォルト(債務不履行)になると、さらに通貨が下落し、国民生活の混乱が広がる。

ウクライナ本国で生活している人にとっては、たまったものじゃない。ロシアと欧米諸国に振り回され、内戦で何か良くなることがあるのだろうか。

現在もハイパーインフレのままなので、停戦協定にはあまり効力はなく、経済的に全く回復していないと考えられる。ウクライナ情勢は最悪の一途を辿っている。


ウクライナは危険?


ウクライナに入国した理由


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内戦中にウクライナに入った訳だが、なぜ安全策を好む僕たちがウクライナに入ったかと言うと、オデッサ(青丸)という町から出る船に乗るためだ。内戦が最も激しいところは、ロシア国境付近(赤丸)なので、オデッサの町から直線で700キロ以上離れている。

同時期にウクライナに入った旅行者からも危険な感じはしなかった。という理由から入国した。


ウクライナの内情は?


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いつも通り、田舎ばっかり走っているので平和。
とくに不安な気持ちになることもなかった。

入国審査は不安にはなったが…。
⇒ そこまでやる!?難関「ウクライナ国境」を突破せよ



旅行者にとって、ハイパーインフレはありがたい!


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ウクライナ国民はたまったものじゃないが、旅行者にとってハイパーインフレは非常にありがたい。手持ちのお金が何倍にもなっている気分を味わえるからだ。

ホテル内に絵画やバスタブがあるようなリッチな宿も1500円程度(2人)で泊まれちゃうのだ!輸入食品は高いが、現地生産の食料は格安なので、食料費もかからない。公共機関の乗り物も軒並み安い。


ウクライナに行くなら今がお得なのは間違いない!


スカイスキャナーで調べてみると、8万程度で往復飛行機があるようだ。

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2016 / 03 / 27 | Category : ウクライナ  | comments(0) | 
春になれば、道には色とりどりの花や鮮やかな緑が芽吹いてくる。
そして、自転車旅の醍醐味、自然の恵みの収穫も忘れてはいけない。

自転車で走行中、つくしや菜の花を発見した。

つくしを食べるのは何年ぶりだろう。などと考えながら、つくしの佃煮風と菜の花の胡麻和えを作った。日本食はほっとする。

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味は日本のものと同じ。
春が来たなー!と感じさせられる。


春が来ると花もたくさん咲いてくる。

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食べごろの菜の花は緑色のツボミだが、時期が過ぎると色鮮やかな黄色の絨毯に変わる。その中に赤い花がアクセントになって、素晴らしい。

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日本の春の訪れと言えば、何だろうか?
やっぱり、桜かなと思う。

日本の桜の種類は600種以上あると言われている。
そのうち約80%が「ソメイヨシノ」という品種のようだ。漢字で書けば「染井吉野」らしい。

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ちなみに、名前の由来は…。
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された。初めサクラの名所として古来名高く西行法師の和歌にもたびたび詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで「吉野」「吉野桜」として売られ、広まったが、藤野寄命による上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり(1900年)、この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため、「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したという。

600種も桜の種類があるのに、なぜほとんどがソメイヨシノなのだろうか?実は、各地にある樹はすべて人の手で接木(つぎき)などで増やしたクローンなのだ。同じDNAを持った桜なので、一気に桜が咲くのだ。桜満開になるのは、言わば昔の人が計画的に作った「作品」だと言える。

ソメイヨシノが各地で広まった理由は、クローンしやすい品種(自家不和合性)が強い品種だからだろう。簡単に言うと、生命力が強い品種なのだ。もし、ソメイヨシノが開発されていなければ、今頃、花見文化もなかったかもしれない。


海外にも桜はある。

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ソメイヨシノのように華やかさはないが、しっとりとした雰囲気の中、桜並木を走ると格別な気分になる。

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花粉症で悩まされるユカを尻目にゆっくりとペダルを踏みしめる。

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2016 / 03 / 29 | Category : ウクライナ  | comments(0) | 

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