医療先進国のアメリカ。その実態の一部でも理解できれば・・・。


まず、アメリカには国民健康保険といった概念はなく、雇用主または個人が民間医療保険に加入している。高齢者と障害者に対してはメデイケア(MEDICARE)、低所得者に対してはメデイケイド(MEDCAID)と呼ばれる公的医療保障制度がある。民間医療保険料の高騰および不景気により、無保険者の割合が増えているようだ。


あと、特徴的なのが、病院形態である。一般に診療所は比較的簡易な医療をカバーし、総合病院は高度な医療をカバーすると理解されているが、アメリカでは病院(HOSPITAL)はあくまで開業医自らが自分の患者さんを入院させ治療する場所。要するに、アメリカの総合病院とはシステム(設備)を提供する受け皿ということ(勤務医はあまりいない)。

風邪を引いたなっと思ったら、病院ではなく、開業医に行く。
こりゃ重病だ・・・となれば、開業医と契約している病院へ。
開業医が専門の医者が必要だ!
と判断すれば、開業医が選んだ専門医へ診断を依頼するらしい!

つまり、開業医(ホームドクター)の選定は非常に大事になる。
評判の良いホームドクターのところに人が集中すれば、一体どうするのだろうか。。。
評判の良いドクターの単価当たりの医療報酬が高騰していくに違いない。

経済力のある人は、より良いホームドクター、より良い病院に。
経済力のない人は、人気のないホームドクター、公的な病院に。

これを差別と取るのか、区別と取るのかは自分で判断していただきたい。
経済至上主義のアメリカだからこそ、このような医療制度になったのだと思う。

僕個人的には、日本の医療保険制度は非常に素晴らしく、病院も時間はかかるが皆平等に診断してもらえる勤務医制度の方が良いと思う。


さてさて、病院を実際に見ていこうということなのだが、ホームドクターにいきなりアポなしで行ったところで無理なので、総合病院(大きめの病院)へ行き、トイレを拝見していこうという試み。調査兼排泄(笑)一石二鳥。


まず、病院の探し方。

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走っているとこういう看板がちらほら(ラスベガスからアルバカーキーまではほとんどなかったが・・・)ある。
これ、ホテルではなく、病院あります看板。

今回訪れた病院の場所。
シップロックの岩峰がある地域、シップロック。同じだった・・・。

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概観が病院じゃない。大きなマーケットに見える。おそらく、総合病院。

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上記で、ホームドクターについて書いたが、この病院、普通に日本と同じような感じだった。
内科のようなところがあり、長いすに皆が座り、名前が呼ばれたら、中に入って診断を受けると言った感じ。
全ての病院が、上記に当てはまると言うわけではなさそう。

さて、本題のトイレ。
正直汚くて、ガッカリ。トイレ1つ破壊されていた・・・。概観は相当キレイな建物なのに、、、。
ECOLABの手洗い剤のみ!オートではなく手動、手指消毒剤もなし。

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こんなものなのか、医療先進国アメリカ。領土が広すぎて、おそらくムラがあるのだろう。僕たちは田舎ばっかり走るので、なかなか良い病院と出会えないのかも。

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2014 / 05 / 25 | Category : 〔 世界の医療制度 〕  | comments(4) | 
クリーブランドには「Cleaveland clinic」という、世界的に認められている病院がある。そこを見れたら良いなーと思いながら走っていれば、そこら辺にCleaveland Clinicが・・・。安易な名前なだけに、そこら辺にあるようだ・・・。残念。

しかし、クリーブランドは異常なくらい病院がいっぱいあった。
今までほとんど見かけなかった病院が、クリーブランドには10キロ走れば1軒あるといった具合だ。北米を走って、後にも先にもこんなに病院が多かったところはなかった(都会は除く)。

そこで、いくつかの病院を巡ってみた。


■ Lake Ambulatory care center

脂肪吸引のパネルがあったので、日本で言う美容整形外科だと思われる。
外観は非常にキレイだったが・・・。

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トイレは至って普通。
手押しのディスペンサーに手洗い。これといって特筆するべきものもない。

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■ Univercity Hospital Geneva Medical Center

大学病院かな?

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先ほどの病院よりランクが上がる。
シンクと便器がオート、手押しの手洗いディスペンサーにペーパータオル。
しかし、手指消毒は相変わらず見つからない。

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■  Meade District Hospital

クリーブランドではないが、中央アメリカの田舎の病院。
今までで一番設備が充実していたので、記載しておく。

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入り口にアルコール手指消毒。しかもこれ「泡タイプ」です。
アルコール手指消毒は、液、ゲル、泡タイプがあり、アメリカではちょこちょこ泡タイプも確認できた。
この病院のトイレも素晴らしく、シンク、便器、手洗い、ペーパータオル全てオートだった。
さらに、アルコール手指消毒完備と、言うことなし。

IMG_0238.jpg


田舎の病院でも設備が充実しているとこがあった。
アメリカでは、地域の差ではなく、病院の差が大きいのかもしれない。
しかし、いずれの病院でも必要最低限の設備が備えられていたと思う。


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2014 / 07 / 11 | Category : 〔 世界の医療制度 〕  | comments(0) | 
カナダで医療を受けたい場合は、「ウォークインクリニック」もしくは「ファミリードクター」に行き、診断をしてもらう。これらの医療機関では、点滴などの治療はしてもらえず、診察と簡単な薬だけだ。それ以上の診察、治療が必要と判断された場合は、専門家医への紹介状を渡されて、やっと専門の医療機関で治療が受けられる。以前書いた、アメリカの病院形態と同じような感じだ。カナダでも慢性的な医師不足で適当なファミリードクターを見つけるのはかなり難しく、長年カナダに住んでいてもファミリードクターを持たず、病気になったらウォークインクリニックに駆け込む人が結構多いらしい。

アメリカと決定的に違うのは、医療保険制度。
「医療の提供の線引き」は難しい問題の1つだと思う。誰でも受けられる医療が最も良いけれど、ある程度の経済的な線引きも必要だ。アメリカは、この経済的な線引きが顕著で、最先端の医療を思う存分受けられる人がいる半面、ごく基礎的な医療すら受けられない人もいる。

一方、カナダは住民に加入を義務付けられているMSP(Medical Service Plan)という健康保険があり、ケアカード(保険証)があれば、患者の自己負担はほとんどない。一世帯(3人以上)、月額1万円程度で、所得に関係なく皆平等に医療を受けられるらしい。全てが素晴らしいと思えるこの制度にも欠点がある。

治療費は全額税金で賄われているため、出費(医療機器の整備、医療従事者の給与)を抑えた結果、カナダの医療従事者が治療費の高いアメリカに流れ、カナダ国内では深刻な医療従事者不足が起きてしまい、命に関わる病気でなければ、患者は検査も治療も長い時間(時には数ヶ月)待たされてしまう。

やはり医療制度って難しい。
ホント一長一短。その国の国民性を表しているような気がする。


さて、トロントの病院も見回ってきた。

専門の医療機関に当たる病院(総合病院?)
Toronto General Hospital
都会の病院ということもあり、キレイ!

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入口にはどどーんと手指消毒が。
しかも、これ泡の手指消毒剤( GOJO PURELL® FMX-12™ Dispenser
GOJO色んな剤型出しますなー。

DSC01188.jpg


別の病院でもどどーんと。
こちらはECOLABのゲルだった。

DSC01190.jpg


二つの病院ともトイレもキレイで申し分なし。経費削減に追われているカナダの病院にしてはリッチな感じがした。衛生は経費削減ポイントじゃないということなのか、都会だからなのか分からないけど、整っていた。

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2014 / 09 / 23 | Category : 〔 世界の医療制度 〕  | comments(0) | 

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