日本の江戸時代にはオランダより「蘭学」として医学がもたらされ、「メス」「ピンセット」などのオランダ語が医療分野に普及した。新井白石が『西洋紀聞』で開明的な理解を示し、杉田玄白・前野良沢らがオランダの医学書の『ターヘル・アナトミア』を訳して『解体新書』として刊行したことは、中学時代に習った。オランダは医療の先進国だったと言える。

さて、今はどうだろうか。

ある研究では、オランダの医療制度は米国・オーストラリア・カナダ・ドイツ・ニュージーランドらと比較して最も優れているとされ、ほかの研究では、オランダの医療制度は他の西洋諸国と比べて非常に効率的だが費用効果の面ではそうではないと評されている。

どう、優れているのか・・・?

まず、オランダの医療制度は、ホームドクター制で緊急時でもホームドクターを介すのが通常ルール。しかし、本当に緊急を要する場合は、救急外来を利用できる。これは、対応の速度に差があるもののアメリカカナダフランスも同様の制度だった。
文献によると、医療の品質、効率、技術、治療方法、公平さにおいて、トータルで一番良いらしい。

もっと、突っ込んで、医療(保険)制度について調べてみた。
オランダの医療保険制度は、3 つの層(Compartment)に分類される。日本の公的介護保険にあたるCompartment 1(特別医療費保険)、医療保険に相当するCompartment 2(短期医療保険)、そして上記 2 つでは給付対象外とされるサービスを扱うCompartment 3(補完保険)である。補完保険以外は、加入が義務付けられ、国民皆保険制度となっている。任意の補完保険も9割の人が加入している。どこかしら、日本と似ている気もする。

Compartment 2 への競争原理の導入し、保険会社の効率的な事業経営・医療サービスの提供を実現させるべく、医療サービスの公平性を保ちながら保険者間の競争を促している。どのように競争させるかと言えば
① 健康保険の自由化
⇒ 営利/非営利を問わず参入でき、私企業でありながら、公的規制を受ける(拒否、差別の禁止)
② 健康保険会社を自由に選べ、毎年変更できる
③ 健康保険会社は、医療サービスの内容や価格、品質を公にする(価格の上限規制あり)。

金額は健康保険会社によって異なり、各健康保険会社は被保険者により低額で魅力的な定額保険料を提示するため、医療機関等との交渉を通して費用の効率的な利用を目指す。毎年変更できるため、被保険者の医療費用に対する関心が高まる。これにより医療サービスの向上に向けた努力がなされ、被保険者にとって望ましい医療が実現するのである。

という内容のようだ。これでも一部・・・。疲れた(笑)
オランダは、病院の選定が重要ではなく、健康保険会社の選定が重要なのかもしれない。
薬も病院の処方箋がないと買えない国だし。


ということで、病院にも行ってきた。

マキシマ中央病院
DSC023131.jpg



手洗い剤は肘推しタイプ
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便座もアルコール消毒できる
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病院は標準的。どれだけの健康保険会社があるのか興味があるが、ここまでー!
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2014 / 12 / 03 | Category : 〔 世界の医療制度 〕  | comments(0) | 

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