キリマンジャロ登山 5日目

ついにアタックの日。
バラフキャンプ(4640m)を深夜に出発し、ステラポイント(5745m)、そして、ウフルピーク(5895m)を目指す。


キリマンジャロ山頂の気温は-10℃と非常に寒く、夜間にゆっくり歩くため、体が温まらない。
そのため、レイヤリングを念頭に置いて防寒具を着込まないといけない。

前日に予行演習をしてみた(笑)

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顔:目出し帽、メガネ
手:アンダー手袋、防水手袋、ミトン
上着:メリノウールのアンダーウェア、長袖シャツ、ダウンジャケット①、フリース、ダウンジャケット②、レインウェア、岳Tシャツ
下着:パンツ、ヒートテック タイツ、ダウンパンツ、登山ズボン、レインウェア


もうね、ぱっつんぱっつん。無理、無理。動けない、暑過ぎる(笑)
というか、笑いが止まらん。
目出し帽を被って、歯を出したら面白すぎる。
笑い過ぎると、酸素不足になって高山病になるので、笑うのも命がけ(笑)

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再度調整。

〔よう〕
顔:メガネ、ニット帽
手:防水手袋(コーナン)
上着:スーパーメリノウールM.W.(モンベル)、長袖シャツ、フリース(モンベル トレールアクションパーカ)、ウルトラライトダウンジャケット(ユニクロ)、レインウェア(モンベル)
下着:パンツ、ヒートテック タイツ(ユニクロ)、ダウンパンツ(モンベル)、レインウェア(モンベル)

モンベルとユニクロでキリマンジャロを登る男(笑)



〔ゆか〕
顔:モンベル バラクラバ(モンベル)
手:防水手袋(コーナン)
上着:フラッドラットスキンメッシュ(ファイントラック)スーパーメリノウールM.W.(モンベル)、長袖シャツ、フリース(モンベル クリマプラス100)、ウルトラライトダウンジャケット(ユニクロ)、レインウェア(モンベル)
下着:パンツ、ブレスサーモ ロングタイツ(ミズノ)、ダウンパンツ(モンベル)、レインウェア(モンベル)



一応、これで行くことにした。


僕のガラスの膝の固定も忘れない。
ゆかがテーピング技術を習って来てくれたので助かっている。

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そして、18時ぐらいに就寝。
僕は、遠足前のドキドキで眠れない子供のように眠れない。
ゆかは、前日の薄着で雪の中を歩いたことにより、風邪を引いた模様。


状況は最悪だ…(((((((( ;゚Д゚)))))))


でも、時間は平等。23時起床。
たぶん、2時間程度寝たかもしれない。

ゆかの体調もあまり優れないようだったが、行ける程度のようだ。
いざ、出陣。

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出発前に食事を取る。
その際、スイスで家族に持ってきてもらったお味噌汁を飲む。

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出発前にリラックスするし、程よい塩分が良い。
食事はクッキーと飲み物だけだったが、大丈夫かな…。
自分達用の行動食も持っているし、大丈夫だろう。
魔法瓶にお湯も入れた(ペットボトルだと凍って飲めない)し、準備万端だ。


真っ暗な中、一歩一歩進む。

かなりの急坂を進む…。

「はぁはぁはぁはぁはぁ…。」

「暑い…。」

(((((((( ;゚Д゚)))))))!!!


おかしいな。
アタック時はゆっくり進むので体が温まらないはず…。
この暑さは何だ。完全に体が温まっている。
ゆかも同様暑いと僕に訴える。

風邪から来る暑さではなく、ただ単に着すぎたらしい(笑)
用意周到作戦が裏目に(((((((( ;゚Д゚)))))))


ダウンを脱ぐことに。
ダウンパンツも脱ぎたかったが、脱ぐのに時間がかかるし、ガイド達から凍えるから立ち止まるなと忠告される。


僕たちは「暑くてそれどころじゃない!!」


アタック時に寒さで凍えたと言う話はよく聞いていたが、まさか暑くて途中で脱ぐことになるとは夢にも思わなかった(笑)




さらに、登ること2時間。
小雪が降る中、僕の体調に変化があった。

腹痛だ。

この腹痛は、毎日早朝に快便をするという、素晴らしい習慣からくる便意だった。
ガイドにここらへんにトイレがあるか聞くと、

「下山しないとないね」

(((((((( ;゚Д゚)))))))

山には欲しいときに欲しいものがない。当たり前のことだ。


ゆっくりゆっくり、高山病に耐えながら登ると聞いていたが、僕は、う○こが出そうでそれどころじゃない。高山病より、う○こ優先。高山病なんて知ったことか。ガイド達のペースも思っていたより早く、便意の波に合わせて、自分のペースを作る。人間、神経を集中すると、無の境地に辿り着くのだ。


だが、予想以上にしんどい(便意で)。


2時間耐える…。
もう、無理…( ̄― ̄;
これは、もう治まらない。無の境地にも限界がある。
朝日が出てから、NGS(以下、野糞の略称)したくない。
だって、他の登山客から普通に見えるんだもの(笑)


ということで、キリマンジャロの5500mを越えたところでNGSを決意。


心が決まると、即行動。即NGS。


脇道で気張っていると、激しい頭痛と息切れに襲われる。
こ、これはおかしいぞ。
この症状は高山病か…(((((((( ;゚Д゚)))))))
こんなときにーーーーーーーー!!(((((((( ;゚Д゚)))))))

こんなときだから、起こったようだ。


気張る ⇒ 無呼吸 ⇒ 酸素が体内に供給されない ⇒ 高山病


これは、マズイ!!
深呼吸を繰り返しながら、気張ってみるが、気張れない!!!さらに、追い討ちをかけるように、長時間お尻丸出しのお陰で、お尻がかじかんでくるという負のスパイラルに陥った!!


〔負のスパイラル〕
気張る ⇒ 高山病 ⇒ 深呼吸 ⇒ 気張れない ⇒ お尻かじかむ ⇒ 気張る



この負のスパイラルを打ち砕くため、リラックスしながら、リスクをとって乗り切ることにした。
まずは、リラックス。それは上を向くこと。本当に満点の星空なのだ。
う○このことばっかり考えていたので、こんなに星空がきれいなことに気付かなかった。

リラックス成功!

そして、リスクを取る。高山病覚悟で一気に気張る。

「キリマンジャロに栄養補給完了。」

土もなく、植物も育たないところ…、僕のう○こは土にも返らない(笑)
すまない、キリマンジャロ。


一時的な高山病のため、呼吸を荒げ「はぁはぁ、はぁはぁ」言いながら、脇道から帰ってきたので、皆心配したかもしれない。でも、大丈夫。
僕は完全復活した。

もう、怖いものはない。
高山病?そんなものはかからない!!

後は、地道に一歩一歩を重ねれば良いだけだ。
しかし、う○こ事件の反動で集中力が落ち、ただ登っているだけなので、眠くなってきたのだ。
無の境地のときは眠気の「ね」もなかったのに不思議なものだ。


日が昇ってきた。完全に雲の上

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かなりの急斜面を登っている(僕は眠いけど元気)

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ゆかは、昨日からの風邪と多少の高山病(胃のムカムカと酸欠)でペースが遅れてきている。
一歩一歩、励ましながら、登っていく。


あたり一面、雪だ。本当にきれい。

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そして、ついに!!
ステラポイント(5745m)に到着!!

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アントニオも乏しい装備の中、頑張って登って来られた!
すごい!!(ジャケットは僕のレンタルダウンw)


ご来光が祝福してくれた

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ご来光が僕たちを照らす

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少し前にう○こ、う○こと言っていたやつとは思えない(笑)


ここで問題発生。
アントニオが限界だと。僕はここで待っている。
と言い出したのだ。キリマンジャロは、体力と気力が大事。
ガイドが励まし、半ば無理やり(?)、気力を振り絞りウフルピークを目指すことにした。
そこまでする意味があるのか…?

僕たちの後ろでガイドに抱えられながら登るアントニオ

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こっちは元気な僕といつもお世話になったサブガイド ジャスティン

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左手には氷河が永遠と連なっている。
ここまで来ないと見られない景色なので、5割増でキレイに見える。

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そして、ついに!ついに!!7時間半かけてウフルピークに到着。
友人からもらった「岳Tシャツ」で記念撮影。

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周りに遮るもののない地点からの眺めは本当に最高だ。

Kili5.jpg



アントニオも無事に登頂できた。
おめでとう!
数々の氷河、真っ青で澄んだ空と空気を全身で感じ、そして、みんなの笑顔に安堵させられた。






さぁ、次は下山だ…。山は登りだけじゃない。

つづく
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2015 / 07 / 15 | Category : キリマンジャロ登山  | comments(2) | 

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▶ Comment

あら!着てくれてありがとう☆う○こも出てよかったね(笑)
2015.07.15 12:58 | URL | みえだななこ #JyN/eAqk [edit]
> なな
岳Tは着心地いいしすぐ乾くし、毎日着てるわー。
気に入りすぎて、よくペアルックになってる(笑)

2015.07.17 16:27 | URL | ようゆか #- [edit]

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