ウクライナからジョージアに向かうため、黒海横断フェリー「Ukrferry」を利用した。通常、2泊3日(直通)だが、僕たちが乗った船はルーマニア経由の3泊4日の船だった。

3泊4日の黒海横断クルージングの旅。
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どんな旅になるのだろうか。


3泊4日の黒海横断クルージングの旅


ウクライナ出国方法


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自転車乗りは、陸路での入出国は車やバイクと同じ扱いを受ける。しかし、空路や海路の場合、自転車は人と同じ扱いになるのだ。この違いが後でボディーブローのように効いてくる。海路のバイクや車の出国は、陸路と同じように、高速道路の料金所のようなゲートで必要書類を提出して、颯爽とすり抜けていく。

一方、自転車は人と同じ扱いなので、人と一緒に出国審査をするのだ。人が一人通れるかどうかという狭い通路を進み、あり得ない程の荷物を積む乗客の荷物をかき分けながら進む。そして、細い道の曲がり角や階段に遭遇すると、もう最悪。荷物を外して、自転車を担がないといけない。

やっとの思いで出国し、乗船。
とは行かず、結局バイクと同じ場所に行かされ、待機。

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だったら、バイクと同じ扱いしてくれない!?
と、声を大にして言いたい。

自転車乗りは、空港や港で本当に苦労することが多い。

そして、船に乗り込む。

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が!!船には自転車置き場がないらしい(笑)
(((((((( ;゚Д゚)))))))

適当な物置小屋に入れる。

まぁ、無料だから致し方ない。


出鼻をくじかれっ放しの黒海横断フェリー。
大丈夫かな(汗)


船内の様子


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船はなかなか広い。
駐車場も広い。

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自転車は、ココには入れさせてくれない(笑)
自転車は荷物倉庫にぶっこんだ。

救命ボートの立派さにも驚いた。

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ボートの域を超えている。どんな荒波にも耐えてくれそうな気がする。
でも、小さいよね?
この大きさ、小さいよね??

沈没船から脱出する際って、実際どうなのだろうかと思う。
映画「タイタニック」などでは、ケガ人、子供、女性、お年寄り、男性の順番だったと思うが、パニック状態で順番が守れるのかな。と正直思う。

例えば、災害救助の場合、「トリアージ」という行動指針があり、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うのだ。具体的には、
黒(black tag) - カテゴリー0(死亡群)
死亡、または、生命徴候がなく救命の見込みがないもの。
赤(red tag) - カテゴリーI(最優先治療群)
生命に関わる重篤な状態で一刻も早い処置をすべきもの。
黄(yellow tag) - カテゴリーII(待機的治療群)
赤ほどではないが、早期に処置をすべきもの。
緑(green tag) - カテゴリーIII(保留群)
今すぐの処置や搬送の必要ないもの。完全に治療が不要なものも含む

搬送・救命処置の優先順位はI → II → IIIとなり、0は搬送・救命処置が原則行われない。

海上の災害救助の場合の線引きも性別、年齢で弱い順を定めているのだろう。しかし、これが適用になるのは、ある程度の沈むまでの時間があるときだろう。大きな客船ならば、沈むのも時間がかかるだろうが、小さな客船なら、あっという間に沈んでしまう。そういう緊急時ならば、弱い順ではなく、如何にして助かる人間の数を増やすことが大事になると思う。実際の対応はどっちが優先なのか、気になる。


気になる客室は?


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今回は2人部屋にした。2段ベッドに机、電源、エアコン付。
さらに、トイレ、シャワー付!!
24時間ホットシャワーに入れちゃう!!

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もっと言えば、トイレットペーパー、シャンプー、石けん付!!
ひゃーー!!やるーー!!

申し分なし。

もっと、ボロくて、マットレスとか使い物にならないだろうな。
と正直思っていただけに、このギャップはビックリした。ウレタンマットと寝袋を持参したが、全く必要なかった。

いやー、これは船内生活が楽しめる!!


豪華過ぎる食事


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朝、昼、夜と3食無料で食べられる(初日の夜は付いていない)。料理の内容はウクライナ料理とグルジア料理が混ざった感じか?

詳しくは、次回のウクライナな食で紹介しようと思う。


3泊4日過ごした船内生活は?


食事時間が短い


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これがすごい!

朝食:8:00~8:30
昼食:13:00~13:30
夕食:18:30~19:00

まさかの30分厳守!!
時間変更に気付かず(ウクライナ語の場内アナウンスが分かるはずがないw)、食事が終わるギリギリに行ったら、食事時間が終わるので、5分で食べてくださいと言われるぐらい食事時間はうるさい。

旧ソビエト連邦から独立した国の人々は、協調性があるため、この時間厳守を守れるのだと思う。
自由人の多い国だったら、守れないだろうなw


楽しみは食事だけ、正直暇(笑)


船内にはレクリエーションが全くない!!
食べる-寝る-食べる-寝るの繰り返し(笑)
クルーズだったら、様々なレクリエーションが待っているかもしれないが、この船はクルーズではなく、地元民(とくにトラックドライバー)の「移動手段の1つ」として捉えた方が良いだろう。

のんびり、のんびり、ゆっくり急がず黒海を横断したい人はおススメできる。急いでいる人にはおススメできない。

各部屋に電源があるので、パソコン等を持って入り、映画や作業に没頭すると良い。おそらく、何も遊び道具を持っていかないと、途中から苦痛が襲ってくる。

寝て、食べるだけって意外と苦痛なのだ。
運動、レクリエーションや仕事が人生を潤すのは間違いない。


完全に運動不足


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船内に運動設備が全くない。
そして、寝て、食べるの繰り返し。
言うまでもなく、みんな運動不足になり、楽しかった食事も途中から拷問に変わってくる。
こ、これが「フォアグラ」の気持ちなのか。

と思った。

なので、ほぼ全員、食後に船内ウォーキングをし始める(笑)
顔なじみが増え、たまーーに、英語が話せる人がいるので会話を楽しむ。

そんなまったりとした時間が流れる。


出発・到着時間はかなり適当


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食事時間は厳密なくせに、それ以外の時間管理はかなり適当だ。

まず、出発時間。
夕方出航のはずが、荷物や車の搬入が遅れ、遅れ、遅れ…。
深夜出航。
(((((((( ;゚Д゚)))))))


到着時間は昼前予定。
船の速度は時速25キロ。
ジョージアまでの距離までの距離を考えると、どう考えても間に合わない。
こちらも遅れ、遅れ、遅れ。
結局、深夜にジョージアに到着した(汗)

まさかの12時間以上の遅れ。

当たり前かのように昼と夜のご飯は出た(笑)
遅れるアナウンスや食事のアナウンスがあったのかもしれないが、ウクライナ語とジョージア語のアナウンスなので分かるはずもなく、全て推測で動いていた。

心の安心のためにも現在地の分かる地図は必須かなと思う。
グーグルマップかガリレオオフライン地図がオススメ!
⇒ 一度使ったら手放せない!自転車乗り必須地図アプリ「Galileo オフライン地図」



ということで、3泊4日の黒海横断フェリー「Ukrferry」に乗船したところ、クルーズとは違い、基本的に「暇」だった。船でのんびりしながら、異国の食事を楽しみながら、次の目的地に行く場合は良いが、少しでも時間に余裕がなければやめておいた方が良い。

コストパフォーマンスは最高なので、黒海横断をフェリーでやってみたい人やソ連圏の慣習やロシア語を知るにはオススメできるプランだ。
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2016 / 04 / 02 | Category : ウクライナ  | comments(2) | 

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▶ Comment

あなたの記事について、興味をもって拝読させて頂きました。 船内ではインターネットの使用はかのうでしょうか?
2018.05.18 09:32 | URL | 矢野稔幸 #- [edit]
>矢野さん
コメントありがとうございます。
インターネットは僕たちが行った時点では、使用できませんでした。
記事にも書きましたが、レクリエーションが全く無いので、僕たちは、パソコンで映画やアニメなどをオフラインで見れるようにしていましたよー。大部屋なら、現地の方との交流が楽しいかもしれません。
2018.05.20 23:16 | URL | ようゆか #- [edit]

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