飛行機輪行をご存知だろうか?

自転車を海外に持っていくと言えば、
「どうやって持っていくの?」
「船??」

と聞かれる場合がある。
自転車は飛行機に預け手荷物として積めるのだ。

各航空会社によって、自転車の扱いが異なるので、検討する際、航空会社選びは慎重に!
代表的な扱いとして…。
・預け手荷物扱い(重量やサイズオーバーは超過料金を払う)
・自転車個別の料金を払う

如何に超過料金を少なく済ますか・・・。
意外と腕の見せ所(笑)

さて、今回、海外で自転車輪行を合計7回もした僕たちの悩みの種の1つ「飛行機輪行」について、実際に体験した内容を中心に紹介する。


飛行機輪行方法の種類



① 自転車用ダンボール
② 自転車専用ハードケース
③ 自転車専用ソフトケース
④ ラッピングマシーン
⑤ セルフラッピング
⑥ そのまま
⑦ 航空会社に委ねる

それぞれの利点や欠点について紹介していく。


定番!自転車用ダンボールによる飛行機輪行


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一番スタンダードでパーツが壊れることも少ない。
僕たちも「日本 ⇒ アメリカ」はこの方法で飛行機輪行をした。
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日本だと、自転車屋にダンボールくださいとお願いすると、無料でくれる。
オススメダンボールは、ママチャリ用と電動自転車用。
ママチャリは、7割組み立てられた状態で出荷されているので、前輪を外せばダンボールにすんなり入ってくれる。
分解したくない人は「電動自転車用ダンボール」をオススメする。
電動自転車は、完全組み立て出荷が多いため、分解なしでそのままダンボールに入れられる。
ただ、ダンボールが巨大過ぎるため、X線検査等で手間取るかもしれない。

海外でも先進国では無料でくれる。
しかし、発展途上国では有料だ。
およそ、1000円ぐらいが相場だと思う。

〔 利点 〕


・ 安全・安心
・ 自転車の中に荷物を入れられる(クッションを兼ねて)

〔 欠点 〕


・ かさ高い、重い(飛行機の超過料金が高くなる)
・ 空港まで特別なタクシーで運ぶ必要がある
・ パッキングが大変(僕が下手なだけ?)
・ X線が通らない
・ ダンボールを事前に入手しなければならない
・ 横積みされる可能性がある

 


傷は絶対嫌!ハードケースによる飛行機輪行


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傷やダメージを極力避けたい場合使う。
海外の空港でもたまに見かけた。
おそらく中身は、超高級ロードバイクだろう。

外面はハードシェルで衝撃に強く、フレーム・ホイールの収納個所は独立している。
キャスター付で、安心して持ち運べる。
機能性・見た目・質感ともに素晴らしいが、自転車旅には言うまでもなく不向き。
破損リスクを最小限にできるため、レース向けだろう。

〔 利点 〕


・ 最も頑丈
・ 自転車へのダメージの可能性が最も低い
・ キャスターが付いており、持ち運び楽々!

〔 欠点 〕


・ 重い
・ 処分できない
・ びっくりするほど高い


 

世界最強のハードバイクケースは上記の画像の「Scicon - AeroTech Evolution TSA Hardshell バイクケース」と言われており、日本では販売されていない。購入は、今のところ、海外の通販サイト「オンラインバイクショップWiggle」を経由するのが最も確実であろう。


ソフトケース(輪行袋)で気軽に飛行機輪行


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輪行袋は、電車やバスの輪行に最も用いられており、手軽さはナンバーワンだ。飛行機でも活躍するが、日本の国内線までにするべきだ。輪行袋は中身が見えないので、一般の荷物と同様の扱いを受ける可能性がある。とくに、国際線は手荒な扱いを受ける場合があるので、輪行袋だと自転車の破損につながると思われる。破損しやすい部位をダンボール等で補強できれば、輪行袋で移動するのもアリかもしれない。さらにラップで巻けばより良いだろう。

また、自己完結できるところが大きな利点だ。
自転車旅ではなく、海外旅行に自転車を持って行く場合、現地でハードケースを預けたり、ダンボールや巨大ラップを購入したりするのは、時間やストレスを要する。時間がタイトな旅行者には不向きであり、普段から使っている輪行袋がベストなチョイスになるだろう。

ちなみに、上記の画像のOSTRICH(オーストリッチ) OS-500トラベルバッグは、ハードケースと普通の輪行袋の中間の立ち位置にある飛行機用輪行袋である。中綿が入っており、衝撃吸収しやすく、各国の言葉で「自転車」と黄色で書かれているため、荒い扱いを受ける確率が減るだろう。

〔 利点 〕


・ 軽い、楽
・ 持ち運びやすい
・ 自己完結できる

〔 欠点 〕


・ 衝撃に弱い
・ 自転車をある程度分解しなければならない


  


海外ならある!ラッピングマシーンで飛行機輪行


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日本にはないが、海外の空港では当たり前のようにある。
本来は、鞄などに巻き、中身を見られないようにするためのもの。
巨大なラップで車体をグルグル巻きに覆うといった感じだ。

台に乗せてグルグル巻くため、ある程度の大きさまで分解する必要がある。
場合によっては、手巻きでやってくれるときもある。

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〔 利点 〕


・ 空港職員がやってくれるので楽(多少のお金は必要)
・ 空港まで自走できる
・ 軽い

〔 欠点 〕


・ ラップを巻く力でパーツが壊れる/曲がることも
・ 荷物を入れられない
・ 自転車をある程度分解する必要がある(そのままでOKというときは稀)


ないなら用意する!セルフラッピングで飛行機輪行


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空港のラッピングマシーンは便利だけど、加減が自分でできない。
価格も言い値になり、色々と面倒な事態になる可能性がある。
自分で解決できれば、それに越したことない。上記の画像のような巨大なラップは、意外とどこの国でも入手可能なのだ。商店街があれば、その近辺に売っている場合が多い。

ちなみに、日本でも入手は可能(自転車をラップしても、日本の電車には乗せられないので注意)。

セルフラッピングの難易度は、思ったより高くない。
ポイントは「ねじる」こと。要所要所、ねじりを加えることで、ラップの強度を上げるのが狙いだ。慣れれば、1台15分もあれば仕上げることができる。全て自分でするため、自転車の形やクッションの取り付け場所など自由自在。
完成品はこんな感じ(ほぼバラさず)

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ラップなので、衝撃には弱いが、ラップが透明なので、誰が見ても自転車だとハッキリと認識できるため、荒い扱いを受けないという隠れたメリットもある。

〔 利点 〕


・ 空港まで自走できる
・ 自己完結できる
・ 軽い
・ 自転車として扱いを受ける
・ 分解しなくても良い

〔 欠点 〕


・ 準備が大変
・ 空港で時間との戦いになる


 


男なら!そのまま預ける飛行機輪行


そのまま預けられるときもある。
国内線はとくに預けられる場合が多いらしい。
日本の国内線でもできたという情報を聞いたことがある。
空港会社も自転車を取り扱うには、これが一番楽なのになー。

〔 利点 〕


・ これ以上楽な方法がある?
・ 空港まで自走できる
・ 横積みされない

〔 欠点 〕


・ 大体の航空会社は断られそう(事前確認が大事)
・ 自転車で傷がつきそう


航空会社に委ねると何とかしてもらう飛行機輪行


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航空会社流のやり方があればそれに沿う。
自転車用ダンボールや袋(有料)を空港で販売している場合がある。
その方法の方が航空会社も慣れているので、作業も早いはず。

〔 利点 〕


・ 空港まで自走できる
・ 軽い
・ 職員が慣れている

〔 欠点 〕


・ 荷物を入れられない(袋の場合)
・ ほとんど分解する必要がない(自転車用なので)
・ 空港での作業が必要
・ 袋の場合は耐久性が心配

「カナダ ⇒ フランス」は航空会社(Air Transat)が販売している自転車用の袋に入れ、受託手荷物(スポーツ用品)として預けた(上記の画像)。
⇒ カナダ発フランス行 自転車旅にオススメLCC エア・トランザット

他にもKMLも独自の頑丈なダンボールを有償で提供してくれる。

大体の航空会社はスポーツ用品の中に「自転車」という項目を設け、詳細が記載されている。しかし、Air Transatの袋のような情報は一切記載されていなかった。面倒だけど、電話やメールでの問い合わせ、または事前に空港に行って直接確認した方が良い。

ちなみに、「日本 ⇒ アメリカ」の間では電話で色々と確認した上で搭乗したのだが、実際の電話の内容と食い違った点もあった。日本では自転車を飛行機に乗せるのはかなりレアなケースで担当者も把握しきれなかったのだろうが、それで良いのか…?もし、電話で確認した際は、担当者の名前を覚えておくようにしよう。搭乗口で文句を言われた際、その人の名前を出せば、解決してくれる場合が多い。
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結論と注意点


飛行機輪行の方法はたくさんある。
自分にあった方法を選べば良い。

▼ 到着した後のケースを処分しない場合
⇒ ハードケース、ソフトケース

▼ 時間がない場合
⇒ ソフトケース

▼ リスクを減らしたいが、荷物が嫌な場合
⇒ 自転車用ダンボール

▼ 多少の傷は良いが、楽に輪行したい場合
⇒ (セルフ)ラッピングマシーン、航空会社に委ねる

▼ とにかく軽く・安く運びたい
⇒ セルフラッピング(ダンボールより軽く、安い)

▼ 僕たちのスタンダードな方法
⇒ セルフラッピング

色々試した結果、僕たちはセルフラッピングが適していた。
7回中4回がセルフラッピング。一度セルフラッピングの楽さを知れば、他の方法は考えられなかった。

飛行機に自転車を積むときは、分解しなければならないと思われがちだが、毎度、事前に旅行会社と話しているうちに、ほぼ「分解しなくても良い」ことが分かった。

ペダルを外し、ハンドルを車体と一直線にするだけ。

そして、ダメージが受けやすそうな箇所を軽くクッション剤でカバーし、セルフラッピング。車体を分解すると、ダメージが受けやすい箇所が増える(とくにフレームの剛性が弱くなる)ので、車体を守るにはできるだけ分解しない方が良い。飛行機に積む際、預け手荷物の重量も超過料金の関係で重要になってくるので、ラップは軽く、コストパフォーマンスも優れている。


最後に、輪行で一番壊れやすいのはリアディレーラーだ。
後輪を外さない場合、ロー側にしておく。
または、リアディレーラーごと外して固定しておくと、横からの圧力が軽減する。
ちょっとしたことだけど、大事な点だ!
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2017 / 05 / 15 | Category : 自転車関連  | comments(0) | 

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