スタジオジブリの作品でも未だに人気を博す天空の城ラピュタ。
空に浮かぶ、朽ちかけた城。

ラピュタが大好きな人なら、一度はその世界に足を踏み入れてみたいと思うはず。

アンコールワットから東へ約55キロ(シェムリアップ市街地から60キロ)に位置する「ベンメリア(花束の池)遺跡」がラピュタのモデルと噂されている。

その噂の真偽を確かめようではないか!


ベンメリアの行き方


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シェムリアップから最短距離で約60キロ。
車で約1時間、トゥクトゥクで約2時間。
自転車で約4時間といった感じ。

「現地人じゃないと地雷とかあって危ない」と書かれているサイトもあるが、現在はこの地区の地雷撤去が進み、問題ない。
そのため、レンタルバイク、レンタル自転車でも行ける。
自転車の場合、往復で100キロを超えるので、途中で一泊する予定を組めば、難なく行けると思う。
実際、後日同じルートを自転車で通ったが、問題なかった。
ローカルな雰囲気で、とてもイイ道だったので、オススメ!

友人達と一緒にベンメリアへ。日本人宿で人を募り、バン(車)でベンメリアまで行った(1人数百円だったような)。

ちなみに、ベンメリアはアンコール遺跡のチケットは使えず、手前のゲートで入場券5ドル/人を購入しなければならない。


ベンメリア内部は?


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朽ちた城。
ジャングルにたたずむ忘れられた城。
そんな感じはあった。

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ベンメリアの崩壊は半分が樹木によるもので、もう半分が地雷によるものだ。
そんな中を探検気分で自由に観光できるので、楽しい限りだ。
(ベンメリア内の地雷は全て撤去されている。)

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ベンメリアにあるベストオブナーガ


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ナーガとは、インドの神話からの流れをもつ蛇の精霊、あるいは蛇神といわれる。元はインドのコブラの姿であるが、東南アジアでは七つの頭をもつ姿で表される。
釈迦が仏法を開いた時の守護をしたということで、ヒンドゥー教文化圏から仏教文化圏へと次第に変化していく中でも、ナーガは守ってくれるものとして、大事にされてきた。

ベンメリア遺跡のナーガ像は「ベストオブナーガ」と呼ばれるほど精巧な造りをしている。11世紀の精巧な石造を今なお素手で触れるって、本当に貴重なことだ。
いずれ触れなくなりそう…。

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ベンメリアのベストオブナーガ…、実はナーガの頭の数が5つしかない。
アンコールワットは7つ頭がほとんどだそうだ。
なぜだろうか…、と調べてみたが、分からず。

ベンメリアは、11世紀~12世紀初頭に建てられたと言われており、アンコールワットよりも一時代古いものだ。
ベンメリアやアンコールワットは当時の王族の権力の象徴でもあるので、ベンメリア時代の王族より後に建てたアンコールワットの方が「より守護を強く」するため、頭の数を増やしたんじゃないかなーっと、勝手に予想。


天空の城ラピュタのモデルだと思わせるベンメリア


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この場所が一番ラピュタっぽい。
ベストオブラピュタ。

どこがラピュタかと言うと、最後のシーンと似ている。

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ベンメリア内の通路もラピュタに出てきそうな雰囲気はあった。

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結局どうなの?ラピュタのモデルなの?


ラピュタとベンメリア(カンボジア)の出来事を時系列に追っていくと、その答えが出た。

Wikipediaによると、
天空の城ラピュタの公開日:1986年8月2日
製作期間:1985年6月15日~1986年7月23日


その頃のカンボジアは…
カンボジア内戦:1967年~1975年
カンボジア虐殺:1975年~1979年(クメール・ルージュ(ポル・ポト政権))
⇒ この時代に地雷が埋められる
和平への道:1986年~
カンボジア王国の誕生:1993年(カンボジア内戦終結)


宮崎駿が天空の城ラピュタを製作時、カンボジアは内戦が終着方向に向かった頃合。
その当時、カンボジア国内には400-600万個の地雷と、ベトナム戦争時に投下された200万個の不発弾が残されていると言う話だ。
2015年の地雷や不発弾による被害者は111人(死者18人、負傷者93人)なので、1985年当時ならば、想像を絶する被害者が出ていただろう(1970年代から今までの累計死傷者は6万4000人以上と言われている)。

このような中、宮崎駿がカンボジアに来ているはずがない。

そもそも、ベンメリアが発見されたのは、実は1990年代!(カンボジア人は昔から存在を知っていたので、西洋観点での発見)
そして、2001年に観光客に開放されている。

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言うまでもなく、「ベンメリアは天空の城ラピュタのモデルではない」


あっさり結論は出てしまったが、ベンメリアは探検心をくすぐられる楽しい遺跡であった。

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2017 / 10 / 03 | Category : カンボジア  | comments(0) | 

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