ハノイから約200km進むと、「ハロン湾」というベトナムの世界遺産があった。

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ハロン湾とは…。
ベトナム北部、トンキン湾北西部にある湾。漢字表記は下竜湾。大小3,000もの奇岩、島々が存在する。伝承では、中国がベトナムに侵攻してきた時、竜の親子が現れ敵を破り、口から吐き出した宝石が湾内の島々になったと伝えられている。また、数世紀前までは海賊の隠れ家として利用され、また モンゴル帝国の侵攻の際には軍事的に利用された。

彫刻作品のような島々の景観は、太陽の位置によって輝きが変化し、雨や霧によってまた趣のある雰囲気を醸し出す。
石灰岩台地が沈降し、侵食作用が進んで、現在の姿となった。

1994年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。
⇒ ユネスコ

一般的には、ハロン湾のツアーはハノイ発の日帰りまたは1泊2日が多い。
僕たちは、ハノイではなく、ハロン湾のある街(ハロン)でツアーに申し込んで参加したので、それについて詳細に紹介しようと思う。


ハロン湾クルーズを現地ツアー(ハロン)で申し込んでみた


ツアー内容


ハロン湾クルーズにも色々な種類があった。
ショートツアー、ロングツアー、現地泊ツアーなどなど。
僕たちはせっかく来たのだから、アクティビティもできるロングツアーに申し込んだ。

ツアー内容は
ティエンクン洞窟、カヤック体験、昼食、ティトップ島
合計8時間程度のハロン湾クルージングツアー(宿送迎付)だった。

現地ツアー代金は?


鍾乳洞等の入場料、昼食込で1340000 ドン/2人
(3350円/人)

8時間も世界遺産をクルージングでき、鍾乳洞、カヤックが楽しめるのに、安い!

ちなみに、ツアーではなく、直接ハロン湾に行き、渡し船(?)のチケットを購入する方法もあった。

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値段を見る限り、こちらの方が安く行けるだろう。
今回は、調査する時間がなかったので、さっくりツアーに参加した。


ハロン湾の現地ツアーの全貌


早朝に集合


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7-8時間のツアーなので、早朝開始だ。
宿にミニバンが迎えに来てくれ、ハロン湾の起点となる港へ行き、同ツアー参加者と共に船に乗り込む。
その後、ハロン湾クルージングだ。

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曇り空+ガスだったため、景色はいまいちだが、これはこれで趣があった。

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残念な原色で彩られたティエンクン鍾乳洞(Dong thien cung)


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まずは、ティエンクン鍾乳洞に行った。
ちなみに、ベトナムに入ってから2つ目の鍾乳洞だ。
⇒ ベトナムの鍾乳洞の世界遺産「フォンニャ・ケバン国立公園」と「天国の洞窟(パラダイスケーブ)」の行き方および現地旅行会社のツアーを比較する

鍾乳洞自体は、巨大かつ様々な造形美が見られ、素晴らしい。
ベトナムは鍾乳洞大国の1つなのかもしれない。

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しかし、色が…。
色の使い方が派手すぎる。
光を当てるにしても、淡色にしてほしい。
ギラギラとした原色が多いと、パッと見は惹きつけるものがあるかもしれないが、何だか「安い」造形物になってしまう。
人の手で作ったアートではなく、鍾乳洞は自然美だと思っているので、光の使い方には注意してほしい。

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しかし、日本の鍾乳洞と比べ、大きさは桁外れなので、見る価値はある。
ただ、光の使い方が残念だった。
その点、以前行った「パラダイスケーブ」は淡色で光の使い方が非常に上手だった。
⇒ 世界一美しい鍾乳洞「天国の洞窟(ベトナム パラダイスケーブ)」にレンタルバイクで行ったら悲劇に出会った


世界一美しいと言われる所以は、鍾乳洞自体の造形美と光の使い方が大きいのかもしれない。


世界遺産ハロン湾でシーカヤック


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カヤックをしたことは何度かあるが、シーカヤックは初めてだった。
初体験が世界遺産って、何とも贅沢だ。

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大小の奇岩を水面の高さから見上げると、より一層大きなものに見える。
さらに、洞窟のようなところにも探検できた。

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ゆっくりとした時間の中、海をパドルで漕ぐ音が聞こえる。
シーカヤックも面白い。
ハロン湾に行くなら、このアクティビティーはオススメだ。


ティトップ島の眺めは…


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ハロン湾は、切り立った島ばかりだが、このティトップ島は、数少ないビーチのある島として有名だ。
ちなみに、ティトップ島の名前の由来は、ガガーリンの次に宇宙へ行った英雄の宇宙飛行士、ゲルマン・チトフが由来だ。ホーチミンと一緒に、この島を訪れ、ベトナムとソ連の友好の証として、チトフ(ティトップ)の名前をつけたそうだ。

400段の階段を登ると、頂上に展望台がある。
眺めは良かったが、天気が…。
やっぱり、曇りの日の眺望は半減してしまう。
いや、幻想的な眺望なのですよ(笑)


船に戻れば、豪華な昼食


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ベトナムは大皿に料理が盛られ、シェアする形が一般的だ。
ツアーでも同様に初めて会った人たちと、ご飯をシェアする。
人によっては、躊躇する人もいるかもしれないが、細かいことを気にする人はベトナムには来ないだろう(笑)
味も美味しく、大満足だった。


ハロン湾クルーズで締めくくり


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最後に港に戻るまで、1時間程度のクルージングを楽しむ。
曇り空が眺望を阻む。。。
まぁ、雨じゃなかっただけ、マシだ。
うん。
一応、景色は見られたし、幻想的な雰囲気を味わえた。

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これで約3000円!!
コストパフォーマンス最高じゃないか!!!

晴れのハロン湾をもう一度見てみたいな。

と思いつつ、ベトナムの天気について考えてみた。
ベトナムに入国してから、晴れ間を見ていない気がする。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

ベトナムの雨季は5~10月。
乾季は10月後半~4月。
訪れたときは、1月。

思いっきり乾季なはずなのに、雨と曇と予想以上の寒さに凍えていた。
ベトナムは年中温かいと思っていたが、まさか10℃を下回る日々になるとは思いもよらなかった。

ラオスとベトナムの国境付近は「アンナン山脈」と呼ばれる南北に長い山脈があった。
この山脈を越えると、気候がガラリと変わった印象だ。
何だか日本が近づいてきたと実感できた瞬間でもあった。

ベトナムの次が中国、そして日本。
もう、日本が目前まで迫ってきた。

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2018 / 01 / 24 | Category : ベトナム  | comments(0) | 
ベトナムの田舎町(ドンホイ)から首都(ハノイ)にやってきて、最も驚いたことは…。

バイクの洪水だ。

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どこを見てもバイク、バイク、バイク……。
年配のおばさんが買い物袋をぶら下げてバイクを乗り回している。
小さな子供を乗せて3人乗り、4人乗りといった光景も日常に見ることができる。
一体どこでどう間違えればこのような文化の違いが起こるのであろうか。

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この中を自転車で走ることはできるのだろうか…。
とビビる。

なぜ、ベトナムがココまでバイク天国になったのだろうか。
と、ふと疑問に思ったので、その理由を紹介する。

まずは、ベトナムの道路事情の現状から。


ベトナムの道路事情は?


交通ルールはないに等しい


バイクの洪水の中、自転車を走らすのは恐怖以外ない。
その上、交通ルールはない。
バイク乗りは左右の確認をしない。
後方確認をしない。
前だけしか見ていない。
平気でバイクが歩道を走り、ショートカットする。

いつ事故が起こっておかしくない状態だ。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

その上、慢性的な交通渋滞である。

でも、事故は意外と起こっていない。
きっと、慣れなのだろうか?

対策としては、僕達も左右を気にせず、真っ直ぐ、変な動きをせず、一定の速度で走ることが良い気がした。
でも、ハノイは自転車で走る場所ではないため、一刻も早く郊外に脱出した方が良いと思う。

道路状況は?


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コンクリートの質は良いが、路側帯に土が多く、雨が降れば、自転車が大変なことになる。

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もう、大変。
バイクも同様にドロドロになるため、宿には大抵、バイクの洗浄のためのホースが備え付けられているので、洗車はやりやすい環境だった。

また、都市は大気汚染が激しいので、注意が必要だ!

この現状を踏まえた上で、ベトナムがバイク天国になっている理由を紹介する。


ベトナムがバイク天国になった理由


ベトナムの車、バイク、自転車の普及率


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自動車・バイク・自転車の世帯普及率の国際比較2014年より抜粋)

日本は、自動車が一家に一台あるのは当たり前。
一家に二台の車を所持している家庭も決して珍しくはない。
バイクは5世帯に1世帯(20%)が所持し、日常乗り回すというより、単なる趣味または、学生の「足」程度の役割でしかない。

一方、東南アジアのベトナムでは日本と全くの逆だ。
86%の世帯がバイクを所持し、車はほぼ持っていない。
ベトナムではバイクが車の役割を果たしているのだ。

ベトナム人にとってバイクは財産


1990年代後半、ベトナムにバイクメーカーの「ホンダ」が市場参入を果たした。
当時のバイクの市場価格は日本円で約17万円。
ベトナム人の月収4~5ヶ月分に相当し、かなり高価な買い物であった(日本で車を購入する感覚と同等)。
また、ベトナムではバイク1つあれば様々な仕事ができるため、バイク=財産として捉えられ、故障の多い中国メーカーのバイクより、高品質なホンダ製のバイクが市場を席巻していった。
現在でも日本製のバイク(ホンダ、ヤマハ)が大半を占めている。

でも、自動車があればバイクよりもっと快適に様々な仕事ができるのでは??
なぜ、普及しないのか。

自動車が普及しない理由


ベトナムの自動車普及率はわずか2%だ。
見かける車のほとんどは、タクシーまたは社用車で一般家庭はほぼ所有していない。

なぜか?

その答えは明白だ。
「高すぎる」のだ。

ベトナムの自動車は世界一高いと言われている。
ベトナムでは自動車の輸入に関税がかかる上、政府が莫大な手数料を上乗せし、政府が裏で自動車の普及率を操作している。
その理由として以下の理由が挙げられる。

理由①:渋滞の悪化を懸念
理由②:排気ガスによる環境汚染の懸念
理由③:需要と供給

確かに現状でも慢性的な渋滞、大気汚染の深刻化、バイク偏重が起こっているため、ベトナムに自動車を大衆化させるのは抜本的に変えない限り難しいだろう。

世界一高いベトナムの自動車の価格


上記したように、ベトナムの自動車は政府主導により世界一高い値段になっている。

具体的な例を挙げると、
日本で150万円程度で売られているカローラが、ベトナムでは400~500万円以上もする。ベトナム人の平均年収は100万円以下なので、一般家庭には手が出ない値段設定になっているのだ。
日本に換算すると、1500~2000万円の買い物をすることになる。

いやぁー、手が出ないよね(汗)

政府が関税の緩和、インフラ整備を整えるまで、ベトナムの一般家庭が車を所有することはないだろう。
ますます、バイク天国に拍車がかかるのは言うまでもない。

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2018 / 01 / 21 | Category : ベトナム  | comments(0) | 
ベトナムのビザ免除期間は15日である。
ベトナム中部から入国し、自転車で中国を目指すと、かなり頑張らないと計算上間に合わない。
⇒ 情報系海外自転車旅行者の走行ルートの選定方法

そこで、ドンホイからハノイの約500キロ区間をバスでワープすることにした。
バスに自転車を載せた経験は過去に何度もある。
⇒ トルコバスの惨劇と救いの手(トルコ)
⇒ 三度目の再会 迷ったときの選択方法(マラウイ)
⇒ バスという選択肢 アフリカのバスは裏切らない(ザンビア)
⇒ 一気にケープタウン 快適移動と7度目の再会!?(南アフリカ)
⇒ 親切?面倒くさい?アゼルバイジャン人の特徴(アゼルバイジャン)
⇒ イランの長距離バスはコスパ最強!?(イラン)

毎度トラブルが多かった印象だ。
トラブルの内容は、パーツの破損、自転車代の交渉、自転車の積載方法等。
飛行機に次いで面倒くさい。
まぁ、バスに自転車を載せるのは例外措置なので、仕方ない。

だが、ベトナムのバスは違った。


ベトナムのバスが最高だった理由


自転車がそのまま積載可能


トランクルームが広く、自転車を分解することなく、そのまま積載できた。
海外(途上国)のバスは人を運送する際、荷物の輸送も同時に行っている。
そのため、トランクルームには乗客のもの以外の荷物がパンパンに入っている場合がある。
荷物の量が多い僕達にとっては死活問題。
さらに、自転車を積むとなると…、敬遠されることもある。
(事前に確認していても、伝達不足でその場でバタバタすることが多い)

ベトナムのバスは、今まで一番スムーズに乗車できた。
素晴らしい!

車内は土足厳禁


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車内はまさかの土足厳禁。
バスに入るときに袋を渡され、自分の靴を入れ、座席に移動するシステムだ。
ナニコレ。
日本でもこんなシステムない。

3列独立2段寝台仕様


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こんな仕様のバスは見たことがない。
日本にもデラックスバスはいくつかあるが、それ以上だと思われる。
座るというより、寝る専用のバスってないよね。

2段寝台シート
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上のほうが気分的に良い
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日本のプレミアムシートも素晴らしいが法律上の関係で寝台まではいかない。
やっぱり、椅子だ。

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値段もお手頃


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500km 約10時間の夜行バスで2500円/人
ベトナムの物価を考えると、やや高めだが、快適さを加味すると、コストパフォーマンスは高い!

また、ベトナムには「オープンバスチケット」と呼ばれるバスチケットがある。
これはベトナムの主要都市間を好きな日に乗り降りしながら縦断するためのチケット、つまりバス版の青春18きっぷ!
ベトナムを縦断したい時に非常に便利でお得なチケットなのだ。

ちなみにハノイからホーチミンまで1700kmあるが、これをたったの約4000円で移動できる。一度使えばなくなる券ではなく、途中下車、再乗車可能な券なので、オススメだ!


ベトナムのバス旅…、言うまでもなく快適、間違いなし!


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2018 / 01 / 18 | Category : ベトナム  | comments(0) | 

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